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J-GLOBAL ID：201802256822968400   整理番号：18A0436881

気候変化の下の生物季節学研究のためのマクロ生態学的な展望

A macroecological perspective for phenological research under climate change

著者 (4件)： DOI Hideyuki (Univ. Hyogo, Kobe, JPN) ,  GORDO Oscar (CSIC, Seville, ESP) ,  MORI Terutaka (Public Works Res. Inst., Kakamigahara, JPN) ,  KUBO Mayumi T. (Public Works Res. Inst., Sapporo, JPN)
資料名： Ecological Research  (Ecological Research)
巻： 32  号： 5  ページ： 633-641  発行年： 2017年09月 
JST資料番号： X0313A  ISSN： 0912-3814  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 動植物の世界的規模のライフサイクルは,最近の気候変化に応じて推移している。マクロ生態学とは,大きなスケールで生物学的形態および過程を扱い,このグローバルな現象を扱うために,理想的に適している,また生態系に及ぼす気候変化の影響についてのより一般的なかつ一般化可能な理解を,このように提供しているのである。現在まで,生物季節学研究が地域的規模で処理されてきたので,歴史的地盤の観察に基づく,生物季節学変化を検討することへのマクロ生態学的アプローチは,大部分が未研究のままであるが,一方で,最近の新規技術,例えば,リモートセンシングは,グローバルスケールに生物季節学研究を拡張することができるのである。季節学が多分最も広く使われている気候変化の生物指標であるから,このように,マクロスケールで研究することを可能にする。植物および動物の生物季節学的なイベントのタイミングにおける全体的推移速度を推定するために,いくつかのメタ分析は,広範囲かつ,長期的データセットを実際に採用した。しかし,現在の生物季節学的シフトの納得のいくマクロ生態学的な見解を何も提供しなかった,さらに,ほとんどの試みは将来の気候的なシナリオの下での生物季節学的応答の地球規模の予測をできなかった。未来気候変化から生じている生物季節学的変動を理解するために,空間可変性および傾向の理解は恐らく必須であろう。ここでは,気候変化への季節学の感受性についての空間変動を理解するために,マクロ生態学において発見される生態学的機構がどのように新洞察を提供するかもしれないかについて,検討する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *気候変動 ,  *生物学 ,  *生態学 ,  ライフサイクル ,  生態系 ,  リモートセンシング ,  生物指標 ,  大規模 ,  メタ分析 ,  全球規模
準シソーラス用語： 気候変化 ,  *生物季節学 ,  *マクロ生態学 ,  マクロスケール ,  地球規模

分類 (3件)： 研究開発  (FA01030T) ,  植物の栽培一般  (FC01000S) ,  動物飼養一般  (FD01010G)

引用文献 (116件)：

• Ahas R, Aasa A (2006) The effects of climate change on the phenology of selected Estonian plant, bird and fish populations. Int J Biometeorol 51:17-26
• Amano T, Smithers RJ, Sparks TH, Sutherland WJ (2010) A 250-year index of first flowering dates and its response to temperature changes. Proc R Soc B 277:2451-2457
• Andrew NR, Hughes L (2005) Diversity and assemblage structure of phytophagous Hemiptera along a latitudinal gradient: predicting the potential impacts of climate change. Global Ecol Biogeogr 14:249-262
• Araújo MB, Thuiller W, Pearson RG (2006) Climate warming and the decline of amphibians and reptiles in Europe. J Biogeogr 33:1712-1728
• Blackburn TM, Gaston KJ (2003) Macroecology: concepts and consequences. Blackwell Science, Oxford

タイトルに関連する用語 (5件)： 気候変化 ,  生物季節学 ,  研究 ,  マクロ生態学 ,  展望