抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プロジェクトベース学習(Project-based Learning)と問題ベース学習(Problem-based Learning)は,いずれもPBLと略される実践的な教育手法である。中でも前者は現在,多くの工学系高等教育機関の演習科目で取り入れられ,その効果が評価されている。本研究ではこの2つのPBL手法を学部2年生のソフトウェア開発演習に取り入れ,集団ソフトウェア開発による実践力の向上と,未知の知識・技術を学生が主体的に学習する機会を同時に与えることができる演習として2010年度より実践している。演習の具体的課題として,バーチャルリアリティ(VR)ソフトウェア開発を採用している。VRソフトウェアを実現するためにはVR機器やネットワークに関する知識,VR環境の構成の理解が求められる。本研究では,それらの前提知識を持たない学部2年生が100人規模で円滑に演習を実施できるように,演習体制,演習課題にも工夫している。しかしながら,前提知識が少ない学生に対する実践的な演習は学生に対する負荷が高く,成果物の完成度は高いものとは言えない。本稿では,現在の演習が抱える課題について述べると共に,それに対して現在試行を進めている改善策について報告する。(著者抄録)