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J-GLOBAL ID:201802258182005982   整理番号:18A1141373

上皮および間葉様食道扁平上皮癌細胞に対するEGFR阻害剤の異なる効果【JST・京大機械翻訳】

Distinct effects of EGFR inhibitors on epithelial- and mesenchymal-like esophageal squamous cell carcinoma cells
著者 (16件):
資料名:
巻: 36  号:ページ: 101  発行年: 2017年 
JST資料番号: U7514A  ISSN: 1756-9966  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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【背景】上皮成長因子受容体(EGFR)は,食道扁平上皮癌(ESCC)の病態生理において中心的役割を果たす。しかしながら,ESCCに対するEGFR阻害剤の臨床効果は議論の余地がある。本研究はESCC細胞におけるEGFR阻害剤の治療効果を決定する因子を同定することを目的とした。【方法】不死化ヒト食道上皮細胞(EPC2-hTERT),形質転換ヒト食道上皮細胞(T-EpiおよびT-Mes),およびESCC細胞(TE-1,TE-5,TE-8,TE-11R,およびHCE4)をEGFR阻害剤エルロチニブまたはセtuで処理した。細胞増殖に対する阻害効果を細胞計数または細胞周期分析により評価した。インボルクリンおよびサイトケラチン13(扁平分化マーカー),Eカドヘリンおよびビメンチンのような遺伝子および蛋白質の発現レベルを,リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応またはウエスタンブロット法により評価した。間充織表現型がEGFR阻害剤の影響に影響するかどうかを調べるために,T-Epi細胞をTGF-β1で処理し,間充織表現型(間充織T-Epi細胞)を確立した。次に,親T-Epi細胞および間充織T-Epi細胞に対するEGFR阻害剤の効果を比較した。マウスにおけるTE-8(間充織様ESCC細胞)またはTE-11R(上皮様ESCC細胞)由来異種移植腫瘍をセtuで治療し,EGFR阻害剤の抗腫瘍作用を評価した。【結果】細胞は上皮様または間充織様表現型として分類され,Eカドヘリンとビメンチンの発現レベルによって決定された。エルロチニブとセtuは,上皮様細胞ではなく上皮様細胞における細胞周期S期における細胞増殖と細胞の比率を減少させた。加えて,EGFR阻害剤は,上皮様細胞ではなく上皮様細胞において,扁平上皮細胞分化(インボルクリンおよびサイトケラチン13の発現増加として定義される)を誘導した。EGFR阻害剤は間充織様細胞におけるEGFRのリン酸化を抑制しないが,EGFR脱リン酸化は上皮様細胞におけるEGFR阻害剤処理後に観察されることを見出した。さらに,間充織T-Epi細胞はEGFRシグナル伝達の脱リン酸化を回避することによりEGFR阻害剤に対する耐性を示した。セtuは一貫して抗腫瘍作用を示し,TE-11R(上皮様)由来異種移植腫瘍におけるインボルクリン発現を増加させたが,TE-8(間充織様)由来異種移植腫瘍では増加させなかった。結論:ESCC細胞におけるEGFR阻害剤の治療効果を決定する因子は,上皮様または間充織様細胞を表す表現型である。間葉様ESCC細胞はEGFRシグナル伝達が阻止されないのでEGFR阻害剤に抵抗性である。EGFR阻害剤は,扁平上皮細胞分化の促進を伴う上皮様ESCC細胞に対して抗腫瘍作用を示す。Copyright 2018 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
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消化器の腫よう  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 
引用文献 (38件):
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