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J-GLOBAL ID：201802260383668463   整理番号：18A0229951

幾何学的にフラストレートしたイリジウム酸塩Ca₅Ir₃O₁₂の非線形伝導率

Nonlinear Conductivity of Geometrically Frustrated Iridate Ca₅Ir₃O₁₂

著者 (6件)： MATSUHIRA Kazuyuki (Kyushu Inst. Technol., Kitakyushu, JPN) ,  NAKAMURA Kazuma (Kyushu Inst. Technol., Kitakyushu, JPN) ,  YASUKUNI Yuki (Kyushu Inst. Technol., Kitakyushu, JPN) ,  YOSHIMOTO Yoshihide (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  HIRAI Daigorou (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  HIROI Zenji (Univ. Tokyo, Chiba, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 87  号： 1  ページ： 013703.1-013703.5  発行年： 2018年01月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Ca₅Ir₃O₁₂単結晶のc軸に沿って非線形伝導率を発見した結果を報告する。これは~0.2eVの狭いバンドギャップの半導性挙動を示す。かける電流を高くすると,抵抗率は低下した。この非線形性は電流方向によって可逆になる。また,ab initio密度汎関数バンド構造とFermi面も示した。スピン-軌道相互作用によって,低エネルギー電子構造が相当変化することが分った。すなわち,相互作用によって,金属性バンドが分裂し,ポケット形のバンド構造ができ,そのため金属性の傾向が減少する。スピン-軌道相互作用の大きさを~0.3eVと評価した。これは十分大きく,~0.5eVの価電子バンド幅にほぼ等しくなる。Fermi面は,端を共有するIrO₆の1次元構造が原因となってc^*軸に沿ってシート構造を見せる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *イリジウム化合物 ,  酸素酸塩 ,  カルシウム化合物 ,  フラストレーション効果 ,  電気伝導 ,  バンドギャップ ,  半導性 ,  *Fermi面 ,  スピン-軌道相互作用 ,  *電気抵抗率 ,  磁化率 ,  *電流電圧特性 ,  バンド構造 ,  反強磁性 ,  イリジウム酸塩 ,  非線形伝導

分類 (2件)： その他の無機化合物の電気伝導  (BM03044O) ,  半導体結晶の電子構造  (BM02060N)

引用文献 (30件)：

• B. J. Kim, H. Jin, S. J. Moon, J.-Y. Kim, B.-G. Park, C. S. Leem, J. Yu, T. W. Noh, C. Kim, S.-J. Oh, J.-H. Park, V. Durairaj, G. Cao, and E. Rotenberg, Phys. Rev. Lett. 101, 076402 (2008).
• W. Witczak-Krempa, G. Chen, Y. B. Kim, and L. Balents, Annu. Rev. Condens. Matter Phys. 5, 57 (2014).
• B. J. Kim, H. Ohsumi, T. Komesu, S. Sakai, T. Morita, H. Takagi, and T. Arima, Science 323, 1329 (2009).
• A. Kitaev, Ann. Phys. 321, 2 (2006).
• G. Jackeli and G. Khaliullin, Phys. Rev. Lett. 102, 017205 (2009).

タイトルに関連する用語 (3件)： 幾何学 ,  イリジウム酸塩 ,  非線形伝導