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J-GLOBAL ID：201802260714569862   整理番号：18A1707854

岩石の吸水膨張と強度低下を考慮した山岳トンネルの変状再現モデル

A MODEL FOR SWELLING AND SQUEEZING GROUND IN TUNNELLING

著者 (2件)： 奥井裕三 (応用地質株式会社 維持管理事業部) ,  西村和夫 (首都大学東京大学院 都市環境科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 F1(トンネル工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. F1 (Tunnel Engineering) (Web))
巻： 74  号： 1  ページ： 40-51(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0289A  ISSN： 2185-6575  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トンネルを建設する場合や供用中のトンネルにおいて,側壁の押出しや盤膨れといった変状が発生することがある.建設中では縫い返しが,供用中であればインバートの設置や再構築が必要になる場合がある.特に最近,供用中のトンネルにおける盤膨れが顕在化しており,対策が進められている.このような変状に対して対策工を適用するためには,地山の岩石の性質を把握し,適切にモデル化し,トンネルに発生する変形を予測する必要がある.筆者らは,側壁の押出しや盤膨れを引き起こす岩石の性質として,拘束圧に依存した吸水膨張とそれに伴う強度低下に着目し,これを弾塑性有限要素法解析に取り入れることで変形を予測する手法を提案した.この手法を実際の変状トンネルに適用し,トンネルの内空変位や地中変位,覆工応力が適切に再現できることを示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *岩石 ,  *吸水 ,  *膨張 ,  減少 ,  *トンネル ,  盤膨れ ,  弾塑性 ,  有限要素法 ,  *状態 ,  変位 ,  膨潤 ,  強度低下 ,  機械的性質
準シソーラス用語： *変状 ,  内空変位

著者キーワード (4件)： deformed tunnel ,  swelling ,  squeezing ,  numerical model

分類 (2件)： トンネルの保守と付帯設備,その他  (RC05060U) ,  岩盤の力学的性質  (HE02000H)

引用文献 (51件)：

• 1) 奥井裕三,太田裕之,早川泰史,伊佐治晋:緩慢に進行する盤ぶくれ現象の調査とトンネルの安定性に関する一考察,土木学会トンネル工学報告集,第20巻,pp. 85-92, 2010.
• 2) 片寄紀雄,松本武海,輿石逸樹:緩やかな膨圧現象と付き合って30年,JR信越本線塚山トンネル,トンネルと地下,第28巻 3号,pp. 7-15, 1997.
• 3) 宮沢一雄,安田賢哉,菊池慎司,鶴原敬久:路面隆起が徐々に進行するトンネルの変状調査と再現解析-磐越自動車道鳥屋山トンネル-,トンネルと地下,第47巻 3巻,pp. 33-43, 2016.
• 4) 山田隆昭,中田雅博,殿垣内正人,大津敏郎:高速道路トンネルの大規模修繕に関する検討,トンネルと地下,第45巻 8号,pp. 40-48, 2014.
• 5) 今田徹:山岳トンネル設計の考え方,土木工学社,2010.

タイトルに関連する用語 (5件)： 岩石 ,  強度低下 ,  山岳トンネル ,  変状 ,  モデル