抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境発電は,環境中に散逸するエネルギーを電力に変換する技術で,IoT(Internet of Things)の観点から注目されている。本研究では発電装置を振動させるエネルギーとして環境中の音を用いて発電をする紙基板エレクトレット振動発電機の開発を目的とする。作製した発電機では,音波でLEDランプを点灯させることができた。発生電力は,2MΩの負荷抵抗で40Hz正弦波を用いた時最大となり,電圧は1.16V,有効電力は0.67μWであった。また,40-100Hzの正弦波による振動中の紙の変位を測定した。それぞれの周波数を用いた時の最大振幅は,高坪量・低弾性率の紙では周波数が高くなるごとに減少し,低坪量・高弾性率の紙では40から70Hzまでは減少し,その後100Hzまでは増加した。この結果は,発電に利用したい周波数に合わせて基板に用いる紙を選択できることを示唆している。(著者抄録)