抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の最終目標は,特定建物内の歩行センシングデータの複数ユーザからの収集と,推定された3次元歩行軌跡の統合による,歩行空間ネットワーク構造の自動生成である。歩行空間ネットワーク構造の生成のためには,複数の歩行軌跡の統合が必要である。推定された複数の3次元歩行軌跡には,同じ通路を歩く共通する部分が存在する。本稿では,このような共通部分を推定し,共通部分を手がかりとした複数の歩行軌跡同士の統合を目指す。既存の研究として,ノードの種類(右折・左折)の並びやWi-Fi,行動の種類,リンク長の類似度を閾値を用いて算出して,共通部分を推定する手法が存在する。しかし問題として,右左折の推定がイレギュラな動作の影響を受けるため誤検出されたり,類似度算出においてパラメータの種類だけ閾値を設定しなければならない点が挙げられる。そこで我々は,共通部分の推定に安定して直線的に歩行している区間(安定歩行区間)を使用する。安定歩行区間は変化が少ない状態の継続を検出するので,右左折よりも推定精度が高くなると考えられる。安定歩行区間同士の対応関係を,歩行時間,歩行距離,高さ,Wi-Fi情報を用いて機械学習により推定する。機械学習には,サポートベクトルマシン(Support Vector Machine,SVM)を使用する。屋内歩行センシングコーパスHASC-IPSCを用いた評価実験の結果,F値が0.81という結果を得られた。(著者抄録)