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J-GLOBAL ID：201802261277669788   整理番号：18A1374531

光コムが拓く高分解能赤外分子分光の新時代

New Era of High Resolution Infrared Molecular Spectroscopy Opened by Optical Frequency Combs

著者 (2件)： 佐々田博之 (慶応大 理工) ,  佐々田博之 (JST-ERATO)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 46  号： 7  ページ： 374-378  発行年： 2018年07月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 光周波数コム(OFC)は,10^-11の相対不確実性レベルで,光学周波数測定を大幅に簡素化した。重なりDoppler広がりスペクトル線を分解するサブDoppler分解能分光法は,OFCを用いて,分解遷移の絶対周波数を与える。また,広い可変同調範囲,周波数決定の高精度,短いデータ収集時間をもつ分光源として用いられる。例えば,二重コム分光法は,原子や分子の線形および非線形分光法のような様々な分野に適用されてきた。コム型サブDoppler分解能赤外分光計を開発し,最近,メタンのStark分光法に適用した。メタン分子は通常,非極性であると考えられているが,小さな永久電気双極子モーメントが振動および回転運動によって誘起される。v₃バンドの20遷移を記録し,Starkシフトを正確に測定した。振動-回転相互作用を考慮して,電気双極子モーメントを正確に決定した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *周波数 ,  *高分解能分光法 ,  *赤外分光法 ,  分子スペクトル ,  双極子モーメント ,  データ収集 ,  周波数測定 ,  電気双極子 ,  非極性 ,  測定精度 ,  分光計 ,  Dopplerフリー分光法 ,  スペクトルシフト ,  Stark効果 ,  振動-回転相互作用 ,  振動回転スペクトル ,  *光周波数コム ,  非線形分光法 ,  アルカン
準シソーラス用語： Starkシフト ,  *光コム

分類 (1件)： 赤外・遠赤外領域の分光法と分光計  (BD07042H)

物質索引 (1件)： メタン

引用文献 (31件)：

• T. Udem, J. Reichert, R. Holzwarth, and T. W. Hänsch: Phys. Rev. Lett. 82 (1999) 3568.
• K. Takahata, T. Kobayashi, H. Sasada, Y. Nakajima, H. Inaba, and F.-L. Hong: Phys. Rev. A 80 (2009) 032518.
• S. Okubo, H. Nakayama, K. Iwakuni, H. Inaba, and H. Sasada: Opt. Express 19 (2011) 23878.
• M. Abe, K. Iwakuni, S. Okubo, and H. Sasada: J. Opt. Soc. Am. B 30 (2013) 1027.
• K. Iwakuni, S. Okubo, and H. Sasada: Opt. Express 21 (2013) 14832.

タイトルに関連する用語 (4件)： 光コム ,  高分解能 ,  赤外 ,  分子分光