抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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流れが緩慢な沿岸域では夏季に貧酸素水塊が発生しやすい。このため,沿岸の各地で,浚渫窪地の埋め戻しが行われている。しかし,浚渫窪地の埋め戻しは流れの速い沿岸域でも行われている。このような海域での埋め戻しの効果は未知であり,検討が必要である。潮汐が卓越し底層流が速い有明海において浚渫窪地の環境を調査した結果,窪地の最深部でも強い鉛直循環によって溶存酸素は貧酸素の基準値(4.3mg/l)より高く,速い底層流によって貧酸素水塊の発生原因となる有機物の堆積は認められなかった。したがって,速い底層流で海水と堆積物が攪拌される浚渫窪地では環境修復の必要はなく,その埋め戻しは経済的損失と考えられる。(著者抄録)