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J-GLOBAL ID：201802264560513058   整理番号：18A2179491

透過型電子顕微鏡法の基礎と電池材料解析事例

著者 (1件)： 吉川純 (物質・材料研究機構)
資料名： 電気化学
巻： 86  号： 冬号  ページ： 327-330  発行年： 2018年12月05日 
JST資料番号： G0072B  ISSN： 2433-3255  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・二次電池の材料特性,充放電・劣化メカニズムを,サブナノからミクロンスケールの実空間で解析する手法として使用される透過型電子顕微鏡法(TEM)について解説。
・試料を出射した電子が散乱角度により分別され,この電子を取捨選択して結像する仕組みを,透過電子と弾性散乱電子に着目して説明。
・TEMと併用して使用される電子エネルギー損失分光法(EELS)では,出射電子が磁場中でローレンツ力を受けて,エネルギー分散スペクトルを表示。
・リチウムイオン電池の正極物質,コバルト酸リチウムの,60%まで充電した際のEELSスペクトルを例示。
・電子線ダメージで,原子の弾き出し,あるいは原子間の化学結合が切断されて,試料の形態や体積,結晶構造,組成が変化。
・電子線ダメージを低減するためには,電子加速電圧を試料により選択し,電流密度を低下。
・TEM解析するためには,電子線が試料を通り抜けるように試料を薄く作製。
・二次電池材料の多くは,空気(酸素)や,水分子に触れることなく,試料作製することが必要。

シソーラス用語： *電子顕微鏡観察 ,  *透過型電子顕微鏡 ,  弾性散乱 ,  *電子エネルギー損失分光法 ,  Lorentz力 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  *リチウムイオン電池 ,  *電極材料 ,  カソード ,  コバルト酸塩 ,  リチウム化合物 ,  結晶構造 ,  化学組成 ,  電圧 ,  電流密度 ,  試料調製
準シソーラス用語： EELS法 ,  TEM【顕微鏡】 ,  コバルト酸リチウム ,  加速電圧 ,  試料作製 ,  正極【電池系】 ,  正極活物質 ,  *透過型電子顕微鏡法

分類 (2件)： 顕微鏡法  (BK01040E) ,  二次電池  (YB04030K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 透過型電子顕微鏡法 ,  基礎 ,  電池材料 ,  解析