文献
J-GLOBAL ID:201802265754377347   整理番号:18A0563265

石英繊維ろ紙に捕集したPM2.5中の有機トレーサー成分におけるガス吸着の影響

Impact on Adsorption of Gaseous Organic Tracer Compounds in PM2.5 Collected on Quartz Filter
著者 (3件):
資料名:
巻: 53  号:ページ: 70-78  発行年: 2018年03月10日 
JST資料番号: S0850A  ISSN: 1341-4178  CODEN: TKGAFA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,夏,冬,春にPM2.5を並行捕集した石英繊維ろ紙とPTFEろ紙の試料について有機物濃度を比較し,石英繊維ろ紙に対する有機トレーサー成分のガス吸着の影響を考察した。その結果,各季節における二つのろ紙中の有機物濃度は,テレフタル酸,3-ヒドロキシグルタル酸,3-メチルブタン-1,2,3-トリカルボン酸,リンゴ酸,フタル酸がよく一致していた。一方で,ピノン酸のように石英繊維ろ紙中の濃度が数十倍高い成分もあった。また,二つのろ紙における有機物の濃度比の季節傾向は成分によって異なっていたが,成分間における濃度比と比べて小さかった。二次生成の有機トレーサーである2-メチルトレイトール,2-メチルエリスリトール,2,3-ジヒドロキシ-4-オキソペンタン酸は,二次生成が活発であると考えられる夏において,石英繊維ろ紙の値がPTFEろ紙よりも大きくなる傾向が見られ,ガス吸着の影響が大きいことが示唆された。石英繊維ろ紙とPTFEろ紙の下に石英繊維ろ紙を置いて二段にし,石英繊維ろ紙に対するガス状有機物の吸着について調べた。その結果,ピノン酸の大部分は24時間捕集において粒子として捕集されず,石英繊維ろ紙にはガス吸着していると考えられた。以上のように,有機トレーサー成分測定は,石英繊維ろ紙を用いた場合,ガス吸着の影響が季節により異なること,またそれ以上に,成分間におけるガス吸着の影響の大きさが異なることが示唆された。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
粒状物調査測定  ,  各種物理的手法  ,  分析試薬  ,  大気中の汚染物質の物理分析 
引用文献 (32件):
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る