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J-GLOBAL ID：201802266183669826   整理番号：18A1339570

熊本地震による失った建築物ストックの推計

ESTIMATION OF LOST BUILDING STOCK DUE TO THE 2016 KUMAMOTO EARTHQUAKES

著者 (4件)： 杉本賢二 (和歌山大学システム工学部) ,  奥岡桂次郎 (名古屋大学大学院環境学研究科) ,  秋山祐樹 (東京大学空間情報科学研究センター) ,  谷川寛樹 (名古屋大学大学院環境学研究科)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 73  号： 6  ページ： II_293-II_300(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自然災害による被災地域の復旧・復興に向け,被災前の社会状況に回復するために必要となる資材投入量の把握や,効率的な災害廃棄物の処理計画が求められる.本研究では,空間・属性詳細なマイクロ建物データと,災害被害分布情報との重ね合わせにより「失った建築物ストック」を推計する手法の構築を目的とする.マイクロ建物データの建物情報より建築物ストック量の空間分布を推計し,それに平成28年熊本地震の計測震度分布による建物倒壊判定を行い推計した.その結果,熊本県における建築物ストックの約6割が震度6弱以上の強振動域に分布しており,全壊棟数の推計結果は被害調査報告に近しい値となることが示された.また,地震動による建物被害により260.7万トンの失った建築物ストックが発生し,その半分がコンクリートであることが明らかになった.(著者抄録)

シソーラス用語： 大地震 ,  熊本県 ,  *震災 ,  災害調査 ,  *在庫量 ,  建築物 ,  建築物調査 ,  *廃棄物 ,  空間分布 ,  地理的分布 ,  震度 ,  崩壊 ,  *建築ストック ,  *災害廃棄物 ,  震度分布 ,  2016年熊本地震
準シソーラス用語： 平成28年熊本地震

著者キーワード (4件)： material stock ,  building collapse ,  lost material stock ,  2016 Kumamoto Earthquakes

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  廃棄物処理  (RA01095A)

引用文献 (22件)：

• 1) 熊本県危機管理防災課:平成28(2016)年熊本地震等にかかる被害状況について【第222報】,http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15459.html (2017年3月9日閲覧)
• 2) 関本義秀:人々の流動データの基礎的な処理・分析手法について,写真測量とリモートセンシング,Vol. 52, No. 6, pp. 321-326, 2013.
• 3) 靏巻峰夫,山本祐吾,吉田登:地域の資材ストック量にもとづく災害廃棄物の予測に関する基礎的検討,土木学会論文集G(環境), Vol. 71, No. 6, pp. II_241-II_251, 2015.
• 4) 平山修久,河田惠昭:広域災害時における災害廃棄物処理の広域連携方策に関する研究,土木学会論文集G(環境), Vol. 63, No. 2, pp. 112-119, 2007.
• 5) Tanikawa, H., S. Managi and C. M. Lwin : Estimates of Lost Material Stock of Buildings and Roads Due to the Great East Japan Earthquake and Tsunami, Journal of Industrial Ecology, Vol. 18, No. 3, pp. 421-431, 2014.

タイトルに関連する用語 (3件)： 熊本地震 ,  建築物 ,  ストック