抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アルミニウム合金の結晶粒微細化に及ぼす,溶融金属への振動の適用の効果を,振動鋳型を用いて調べた。凝固時に金属鋳型を振動させることによって,結晶粒を微細化した。振動数または半振幅を増加させると,結晶粒の平均サイズが減少した。各振動数および半振幅が結晶粒微細化に影響するので,平均結晶粒径は,それらから構成される励起力によって要約できると考えられた。結晶粒径は,励起力の増加と共に減少した。振動数および半振幅をそれぞれ一定励起力下で変えた時,半振幅が結晶粒微細化に対してより効果的であった。一定励起力下で半振幅を増加させた時,等軸結晶粒の面積比率が増加して,柱状結晶の長さは短くなった。結晶粒微細化の機構を明らかにするために,振動の開始時間を凝固時に変化させた。振動を鋳込後に鋳型に加えると,等軸結晶のサイズおよび柱状結晶の長さの両方は,振動時間に関係無く殆んど変わらなかった。他方,振動を鋳込後15秒に振動を加えると,柱状結晶の長さは増加し,等軸結晶のサイズはかなり増加した。これらの結果から,凝固前の振動開始が,結晶粒微細化に重要であることが明らかになった。(翻訳著者抄録)