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J-GLOBAL ID:201802267767223012   整理番号:18A0994424

熱帯低気圧201610(ライオンロック)のシミュレーションと北海道の豪雨に対する遠隔効果

SIMULATION OF TROPICAL CYCLONE 201610 (LIONROCK) AND ITS REMOTE EFFECT ON HEAVY RAINFALL IN HOKKAIDO
著者 (2件):
資料名:
巻: 73  号:ページ: I_199-I_204(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: U0103B  ISSN: 2185-467X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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熱帯低気圧(TC)201610,すなわちライオンロックは,8月29日から30日に本州の南東から東北地方を横断して太平洋西北へ移動して行く中で,連続的で激しい降雨が中心から遠く離れた北海道の中央から南東で発生した。気象研究と予報モデル(WRF)を用いて,北海道の豪雨に対するTCライオンロックの遠隔効果の可能性を調べた。モデルの初期および側方境界条件を提供するために,国立環境予報センター(NCEP)のグローバル最終解析(FNL)を使用した。3つの数値実験を行った。制御実験(CTL)では,元のFNLを用いた。非TC実験(NoTC)において,FNL中のTCライオンロックに関連する渦は,TC信号が初期時間に現れないように除去された。非地形実験(noTopo)において,それが1mを越えるならば,北海道の地形高さは1mに設定された。観測で検証されたように,noTopo実験はTCトラックを合理的に良く捕捉している。北海道の遠隔降雨はnoTC実験で大きく抑制され,TC(ライオンロック)の顕著な遠方到達効果を示唆しているのに対し,CTL実験は,同様に降雨の空間分布および時間発達を比較的良く再現している。ライオンロックと日本海に位置する定常低気圧の複合効果は,それらの外部循環を通して北海道への水分輸送を強化している。特に,noTopo実験において,北海道では非常に少量の降雨しか観測されず,北海道における南東山岳の地形強制がこの極端な降雨において最も重要な役割を果たしていることを示している。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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水文学一般 
引用文献 (16件):
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