抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・伊勢・三河湾ではCOD,総窒素(TN),総リン(TP)の環境基準を定めて陸域における水質総量規制を1980年から実施。三河湾においてTPが減少し,赤潮の発生延べ日数も減ったものの,赤潮の発生件数は横這い,貧酸素水塊の発生面積は拡大傾向。
・赤潮の発生延べ日数が減少傾向にあるにもかかわらず,漁期後半に栄養塩不足による養殖ノリの色落ちが発生。三河湾内で水塊が停滞し易い渥美湾と物質循環が大きい知多湾とで水質の変動を比較。
・TN及びTPは1997年4月から2017年3月までの20年間で両湾とも減少傾向。20年間の平均値で溶存態無機窒素(DIN)は知多湾(105.2μg/L)が渥美湾(59.5μg/L)よりも高。PO
4-Pは知多湾(12.3μg/L)が渥美湾(7.1μg/L)よりも高く,ともに減少傾向。
・ノリや植物プランクトンが利用するDIN及びPO
4-Pの減少傾向はTN及びTPの減少割合よりも大。
・クロロフィルaの減少割合は両湾ともに51.7%で,生物餌料としての植物プランクトン量が半減と推定。