抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では「平成27年9月関東・東北豪雨」において,常総市役所および災害ボランティアセンター(以下,災害VC)で行った情報支援活動を事例に,災害対応機関における災害情報の共有と利活用に関する成果と課題を述べる。常総市役所では被災後から被害状況や支援情報などの災害情報の提供を行い,それらの情報は災害VC側にも共有された。また,災害VC側で管理しているボランティアニーズ情報は個人情報を含んでいるため,関係者のみの閲覧制限をかけて市役所側に共有された。共有された情報の多くは,紙地図に印刷され,避難所への掲載やボランティアの現地活動で活用された。最後に今回の災害対応における情報支援から見えた課題として,1)情報共有を実施するための基盤環境の必要性,2)基盤環境上でやり取りすべき情報項目の整理,3)共有された情報の中から必要なものを利用者が選択して抜き出すことができる仕組みが挙げられた。(著者抄録)