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J-GLOBAL ID：201802271551807268   整理番号：18A1010971

表計算ソフト Excel を用いた施設生産トマトの年間期待収穫量概算ツールの開発

Development of an Estimation Tool for Expected Annual Yield of Tomato Grown in a Horticultural Facility by Using MS Excel

著者 (4件)： 下元耕太 (愛媛大学大学院連合農学研究科) ,  仁科弘重 (愛媛大学大学院農学研究科) ,  高橋憲子 (愛媛大学大学院農学研究科) ,  高山弘太郎 (愛媛大学大学院農学研究科)
資料名： Eco-Engineering  (Eco-Engineering)
巻： 30  号： 2  ページ： 47-58(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： L1390A  ISSN： 1347-0485  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 温室の年間収量を増加させるために,日本においてCO₂富化は人気が増加している。計装の適切な利用のために,キャノピー光合成の環境応答の科学的知識が必要である。しかし,生産者と指導者,例えば農業拡大労働者と農業指導者によるそのような知識の欠如は,商業的温室におけるそのような計装の科学的に不適切な使用をもたらした。この問題を解決するために,キャノピー光合成の環境応答に関する十分な知識を得るための生産者と指導者のための適切な学習ツールが必要である。本研究では,温室トマト生産のためのMS Excelベースの年間収量推定ツールを開発した。このツールは10枚のスプレッドシートで構成されている。各スプレッドシートには特定の機能がある。すなわち,葉面積推定のための式(Sheet 1),垂直的葉面積分布のモデル(Sheet 2),垂直的光の分布(Sheet 3),葉の光合成用光への応答モデル(Sheet 4),植物体内の乾燥物質分布のモデル(Sheet 5),温室構造と温室環境制御のために設定したパラメータ(Sheet 6),1時間ごとの日光照射と気温のデータ(Sheet 7),CO₂富化なしにおけるトマトキャノピーの全光合成の推定(Sheet 8),CO₂富化によるトマトキャノピーの全光合成の推定(Sheet 9)および予測年間トマト収量(Sheet 10)である。開発したツールを用いて,松山市(愛媛県,日本)にある温室におけるCO₂富化の影響を調べ,8.0kg10a^-1h^-1のCO₂富化が,年間トマト収量を38.9%増加させたが,10kg10a^-1h^-1のCO₂以上のCO₂富化は年間トマト収量を改善するのに有効でなかった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *濃縮 ,  *二酸化炭素 ,  *トマト ,  *作物収量 ,  栽培管理 ,  スプレッドシート ,  *予測モデル ,  光合成 ,  環境 ,  *応答 ,  開発 ,  教材 ,  教育 ,  植物生理
準シソーラス用語： *二酸化炭素濃縮 ,  Excel ,  葉面積 ,  光環境 ,  *環境応答 ,  教材開発 ,  農業教育

著者キーワード (10件)： 温室 ,  光合成 ,  CO2濃縮 ,  年間収率 ,  学習ツール ,  温室 ,  光合成 ,  CO2濃縮 ,  年間収率 ,  学習ツール

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  作物栽培施設  (FB03040V) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

引用文献 (28件)：

• Acock, B., Charles-Edward, D. A., Fitter, D. J., Hand, D. W. and Warren Wilson, J., 1978: Modeling canopy net photosynthesis by isolated blocks and rows of chrysanthemum plants. Ann. Appl. Biol., 90, 255-263.
• Aichi Agricultural Research Center, 2016: Aichi greenhouse manual. At http://www.pref.aichi.jp/nososi/seika/gijutujohou/siryou/shokubutsukoujoumanual-tomato.pdf. Accessed 23 November 2017.\n愛知県農業総合試験場,2016: あいち型植物工場マニュアル.At http://www.pref.aichi.jp/nososi/seika/gijutujohou/siryou/ shokubutsukoujoumanual-tomato.pdf. Accessed 23 November 2017.)
• Bertin, N. and Heuvelink, E., 1993: Dry-matter production in a tomato crop: comparison of two simulation models. J. Hortic. Sci., 68, 995-1011.
• Gijzen, H., 1992: Simulation of photosynthesis and dry matter production of greenhouse crops. Simulation Reports CABO-TT, 28, CABO-DLO, Wageningen, 69 pp.
• CABO-DLO, Wageningen, 69 pp. Goto, E., Ishigami, Y. and Okushima, L., 2017: Development of a greenhouse simulation model to estimate energy and resources necessary for environmental controls under various climate conditions. Acta Hortic., 1170, 293-300.

タイトルに関連する用語 (9件)： 表計算ソフト ,  Excel ,  施設 ,  トマト ,  期待 ,  収穫量 ,  概算 ,  ツール ,  開発