文献
J-GLOBAL ID:201802273185688802   整理番号:18A0627069

森林ボランティア活動における社会的意義の語られかた-都市住民が形成するコモンズとしての鳩ノ巣フィールド-

Understanding Forest Volunteer Activities: Hatonosu Field as a Commons Promoted by Urban Inhabitants
著者 (1件):
資料名:
号: 23  ページ: 99-113  発行年: 2017年12月20日 
JST資料番号: F2144A  ISSN: 2434-0618  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
都市住民による森林ボランティア活動は従来,主としてその社会的意義との関連で議論されてきた。しかし活動参加者自身は,そうした位置づけにとどまらず,多様な関心にもとづいて活動に取り組んでいる。こうした状況において本稿は,活動参加者自身の活動の語りかたを手がかりに,都市住民はどのように活動を組織し,森林の利用・管理をおこなっているのかを検討する。事例に取り上げる鳩ノ巣フィールド(東京都西多摩郡奥多摩町)において,活動参加者は,社会的意義への関心にもとづく実践という意味づけから距離をはかって,自身が活動に取り組む意味を語っている。この語りの「型」は,鳩ノ巣フィールドの活動を維持してゆくための非明示的な利用規制として活動参加者に共有されている。それは,活動体の水準では,活動をつうじたフィールドへのアクセス権を広く都市住民に開く効果をもち,個人の水準では,継続的に活動に参加するための重要な契機として意味をもつ。このような活動体の構成によって,活動参加者は,認識の水準で多様な関心にもとづいて活動を意味づけ,行為の水準で活動の理念や計画にしたがって活動に取り組むという重層性をともなって活動に取り組む。鳩ノ巣フィールドは,このようにして,都市住民に広く開かれたコモンズを意味論的に形成し,都市住民を主体とする森林の適正利用・管理をこれまでおこなってきている。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
森林生物学一般  ,  土地利用一般,地域制 
引用文献 (27件):
  • 荒川康,2002,「まちづくりにおける公共性とその可能性-公園づくりを事例として」『社会学評論』53 (1) :101-117.
  • Heller, M., 1998, ′′The Tragedy of the Anticommons: Property in the Transition from Marx to Markets,′′ Harvard Law Review, 111(3) : 621-688.
  • 柿澤宏昭,1996,「市民参加はなぜ必要なのか」木平勇吉編『森林環境保全マニュアル』朝倉書店,1-9.
  • - ,2001,「森林保全とその担い手」鳥越皓之編『自然環境と環境文化(講座環境社会学第3巻)』 有斐閣,77-103.
  • - ・齋藤和彦・山本信次,2006,「自然保護・自然参加論」林業経済学会編『林業経済学会50周年記念林業経済研究の論点-50年の歩みから』日本林業調査会,493-520.
もっと見る

前のページに戻る