抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
科学技術予測は当時の科学技術庁により1971年に開始され,既に10回の調査が行われている。当初は,個々の科学技術トピックの実現時期が関心事項であったが,最近ではシナリオ・ライティングなどの複数手法を用いて科学技術から社会までを視野に入れた検討を行っている。同調査は約5年ごとに行われ,科学技術基本計画や重点研究開発分野の計画の策定等に活用されてきた。第11回調査は,1)ホライズン・スキャニング,2)ビジョニング,3)科学技術動向調査及び4)シナリオ・プランニングの4つの段階を経て,戦略の総論部分に貢献する「基本シナリオ」と各論部分や各種研究グラントの設計に資するための「深掘りシナリオ」を提案することを予定している。また,第11回調査では,様々なステークホルダーのインボルブメント,ICTの積極的な導入による手法開発を特徴とするとともに,他の調査分析,プログラム,機関等と連携を図りつつ,最終的なユーザーである政策当局とのコミュニケーションをとることとしている。文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の同調査がステークホルダーと未来像を共有するためのプラットフォームとしての役割を果たしていくことが重要である。(著者抄録)