抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
サステナビリティ(sustainability)は直訳すると「持続可能性」となる。1987年の国際連合の「環境と開発に関する世界委員会」は日本の提案によって設けられたもので,その最終報告書のブルントラント報告である「Our Common Future」では,「Sustainable Development(持続可能な開発)」を「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく,現世代のニーズを満たす開発」とはじめて定義され,近年では国内外を問わずサステナビリティの概念が一般化されつつある。また,コンクリート分野でもfibやACIにおいて環境・サステナビリティに関する学会活動が活発になされているとともに,2012年にはJCIが「コンクリートサステナビリティ宣言」を発している。このような現状を鑑み,プレストレストコンクリート(以下「PC」)を扱う立場から,持続的な社会・経済活動に向けての議論を行い,速やかに行動に移していくことが大切であると判断し,2013年にプレストレストコンクリート工学会(以下「PC工学会」)内へ対応すべき委員会を設置した。その活動の成果として,2017年に「PCサステナビリティ宣言」を作成しPC工学会より公表された。本稿では,宣言の報告を行うとともに,サステナビリティに関わる活動が決して新しいものだけではなく,既存の技術や活動もサステナブルなものが存在していることを紹介する。(著者抄録)