文献
J-GLOBAL ID:201802277066735375   整理番号:18A1719702

戻し堆肥の混合量が豚ふんの堆肥化反応,堆肥の品質および施設運営に及ぼす影響

Effects of Recycled Compost on Composting Reaction, Quality of Compost and Facilities Management in Swine Manure
著者 (3件):
資料名:
巻: 49  号:ページ: 127-135  発行年: 2018年09月25日 
JST資料番号: L0964A  ISSN: 0388-8517  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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戻し堆肥の混合量が豚ふんの堆肥化反応,堆肥品質および施設運営に及ぼす影響を明らかにするために,実際に稼働している豚ふん堆肥化施設において堆肥温度や肥料成分ならびに経営試算を検討した。豚ふん:おが粉:戻し堆肥を1:1:1(体積割合)に混合させた堆肥材料は,55°C以上の温度を連続238時間にわたり持続させた。この高温の持続は大腸菌群を死滅させ,安全な堆肥生産をもたらした。さらに,この高温の持続により堆肥化過程での水分蒸発を促進させ,高い乾燥効率が得られた。一方,おが粉のみで水分調整された材料の堆肥温度は,55°C以上の継続時間は36時間のみであり,そのため製品堆肥中には3.2×105cfu g-ds-1の大腸菌群数が検出された。肥料成分に関しては,戻し堆肥の混合量が増加するほど製品堆肥中のリン酸やカリウム,亜鉛,銅の濃度およびEC値が1.4~2.4倍上昇した。経営分析においては,戻し堆肥を多く使用した1:0.5:2に混合させた堆肥材料による堆肥化が多大な経済効果を示した。その一方で,1:1:1に混合させた堆肥材料による堆肥化では,省力的管理が可能であることを示した。(著者抄録)
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分類 (2件):
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肥料の調製,保存  ,  肥料製造工業 
引用文献 (20件):
  • 中央畜産会(2007):堆肥化施設設計マニュアル,中央畜産会,東京.
  • Finstein, M.S., Morris M.L. (1975): Microbiology of municipal solid waste composting, Advances in Applied Microbiology, 19, 113-151.
  • 福井農業試験場(2008):ポリバケツによる簡易な堆肥化原料の容積重測定法, http://www.agri-net.pref.fukui.jp/shiken/hukyu/data/h20/35.pdf,(accessed 2019-02-08).
  • 古谷 修(1997):全国の堆肥センターで生産された家畜ふん堆肥の実態調査(1),畜産の研究,59(10),1048-1054.
  • Golueke C.G., Card, B.J., McGauhey, P.H. (1954): A critical evaluation of inoculums in composting. Applied Microbiology, 2, 45-53.
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