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J-GLOBAL ID：201802277938673880   整理番号：18A0704649

聴覚障害者にとって読みやすい筆記全体投影表示条件の検討 -1行の表示文字数と表示行数-

Readability of Total Projection of Summary Transcriptions for Hearing Impaired People-The Number of Characters per Line and the Number of Lines-

著者 (4件)： 森田ひろみ (筑波大 図書館情報メディア系) ,  佐藤匡 (吉備国際大 外国語) ,  山岡千恵子 (全国要約筆記問題研究会) ,  三宅初穂 (全国要約筆記問題研究会)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 117  号： 509(HCS2017 93-118)  ページ： 83-88  発行年： 2018年03月06日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 聴覚障害の保障手段の一つ,パソコン筆記要約全体投影の読みやすい表示条件を調べるために,講演動画と要約筆記を隣り合ったスクリーンに投影し,聴覚障害者と健聴者を対象に,スクリーン上の1行の表示文字数と表示行数を変えて読みやすさと主観的なスクロールの速さを測定する実験を行った。その結果,聴覚障害の有無にかかわらず表示文字数が15文字と20文字の条件の読みやすさが最も高く評価され,聴覚障害者にとって,表示行数が6行以上の条件ではスクロール速度がやや遅いと評価された。スクロール速度を個人にあわせることができない場合に読み速度の遅い読み手に合わせることが望ましいこと等を考えると,本実験の結果より,聴覚障害者にとって読みやすい筆記全体投影の表示条件として,表示文字数15文字から20文字,表示行数6行以上が推奨される。(著者抄録)

シソーラス用語： *聴覚障害者 ,  権利 ,  抄録作業 ,  文字列 ,  *操作 ,  *文字表示装置 ,  *可読性 ,  速度依存性 ,  *ヒューマンインタフェイス
準シソーラス用語： *スクロール【操作】 ,  テキスト要約 ,  権利擁護 ,  *情報保障 ,  被験者実験 ,  *文字表示

分類 (2件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  入出力装置  (JC04050U)

引用文献 (7件)：

• 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課, 平成18年身体障害児・者実態調査結果, http://www.mhlw.or.jp/toukei/saikin/hw/shintai106/dl/01_0001.pdf, Mar. 2008.
• 「要約筆記者養成テキスト」作成委員会, 厚生労働省カリキュラム準拠要約筆記者養成テキスト, 「要約筆記者養成テキスト」作成委員会, 名古屋, Mar. 2013.
• 石井亮登,森田ひろみ, ′′縦スクロール表示された文章の快適な読み速度と眼球運動,′′ 情報処理学会論文誌, vol.54, No.6, pp.1784-1793, Jun, 2013.
• 小林潤平,関口隆,新堀英二,川嶋稔夫, ′′日本語リーダーにおける読み速度と眼球運動の行長依存性に基づく最適行長の検討,′′ 信学論(D), Vol.J99-D, No.1, pp.23-34, Jan. 2016.
• 中山剛,手嶋教之, ′′聴覚障害者への情報保障のための大画面表示文章の可読性の検討′′ 人間工学, Vol.36, No.2, pp.81-89, Mar. 2000.

タイトルに関連する用語 (4件)： 聴覚障害者 ,  筆記 ,  投影 ,  文字数