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J-GLOBAL ID:201802278364077799   整理番号:18A2169181

上部対流圏大気の運動ベクトルを用いた熱帯低気圧の強度と構造の診断

Diagnosis of Tropical Cyclone Intensity and Structure Using Upper Tropospheric Atmospheric Motion Vectors
著者 (3件):
資料名:
巻: 96B  ページ: 3-26  発行年: 2018年11月26日 
JST資料番号: G0095A  ISSN: 0026-1165  CODEN: JMSJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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近年の技術的進歩によって実現された静止衛星観測の高い時間的および空間的分解能は,風が急激に変化する熱帯低気圧(TC)においてさえ,大気運動ベクトル(AMV)の導出を容易にした。本研究は,TC強度と構造を推定するための上部対流圏でのAMVの能力を調査するために,西部北太平洋海域においてTCを用いた。まず初めに,2011~2014年の期間の,運輸多目的衛星(MTSAT)の画像から得られた6時間毎の上部対流圏AMVによって捕捉された雲頂での風の場と44のTCに関する気象庁の最良進路データの表面最大持続風(MSW)との関係を調べた。上部対流圏AMVの最大接線風(UMaxWind)とMSWsの間の相関は高く,約0.73であり,雲頂付近の低気圧循環はTC内核内の絶対角運動量の上向き輸送により強められることを示唆した。上部対流圏AMVはまた,UMaxWindの平均半径と最大半径方向流出がTC強化率が大きくなるにつれて内向きにシフトし,下層での流入が急速な強化を受けているTCに対して強いことを暗示した。さらに,それらの存続期間を通してTCを追跡するために使用された,Himawari-8ターゲット観測から導出された30分間隔のUMaxWindを用いて,MSWを推定する可能性を調べた。台風Lionrock(1610)を考慮した事例研究では,UMaxWindが1日より短い時間スケールで内核内の雲頂付近の低気圧循環の変化を捉えたことを示した。UMaxWindの増加はTC温暖コアの強化とUMaxWind半径の収縮に関連していることは明らかであった。これらの結果は,Himawari-8 AMVがTC強度解析と構造監視を支援するためのTC強化と関連構造変化に関する有用な情報を含むことを示唆した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
分類
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大規模擾乱,台風,大気重力波 

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