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J-GLOBAL ID:201802278871621525   整理番号:18A0539848

瀬戸内海における栄養塩濃度等の水質変化とその要因

Long-Term Variations in Water Quality and Causal Factors in the Seto Inland Sea, Japan
著者 (18件):
資料名:
巻: 55  号:ページ: 101-111  発行年: 2018年02月28日 
JST資料番号: L3747A  ISSN: 1342-2758  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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1972~2013年の約40年間にわたる浅海定線調査データをもとに,瀬戸内海における栄養塩濃度などの水質や海洋環境の長期変化傾向を明らかにした。水温は温暖化の影響で上昇しており,特に秋季の上昇率が高かった。透明度は,大阪湾を除く瀬戸内海では1990年代以降,大阪湾では2000年以降に上昇した。瀬戸内海の栄養塩濃度は減少傾向であった。DIN濃度は,大阪湾を除く瀬戸内海では1970年代に急激に低下した後,2000年代以降に再び低下が見られた。大阪湾では,1970年代の低下は見られなかったが,1990年以降に大幅な低下が見られた。DIP濃度は,1970年代に高かったが1980年頃に低下し,大阪湾を除く瀬戸内海ではその後は横ばい,大阪湾の表層ではその後も低下を続けた。栄養塩濃度の低下については,陸域負荷削減が大きく影響しているが,底泥や外海からの供給量低下や近年の全天日射量の増加も栄養塩濃度の低下に影響を及ぼしていると考えられた。(著者抄録)
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分類 (1件):
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海洋汚濁 
引用文献 (27件):
  • 1)多田邦尚・藤原宗弘・本城凡夫(2010):瀬戸内海の水質環境\nとノリ養殖.分析化学,59,945-955.
  • 2)山本民次(2014):瀬戸内海の水底質環境と生態系修復技術.\n環境と安全,5,199-203.
  • 3)藤原建紀(2011):瀬戸内海の貧栄養化.水環境学会誌,34,\n34-38.
  • 4)藤原建紀(2014):内湾の貧栄養化-窒素・リン負荷量削減が\n海域のCOD,栄養塩レベルにおよぼす影響-.沿岸海洋研\n究,52,11-27.
  • 5)山本民次(2008):瀬戸内海の貧栄養化と水産業.用水と廃水,\n50,525-532.
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