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J-GLOBAL ID：201802279575508593   整理番号：18A1599998

転がり接触によるピーリングの発生メカニズムとピーリング抑制に及ぼす黒染処理の影響(第1報) -実験結果に基づいたき裂の発生に関する考察-

Mechanism for Initiation of Peeling in Rolling Contact and the Effect of Black Oxide Treatment on the Suppression of Peeling (Part 1) -A Consideration on Crack Initiation Based on Experimental Result-

著者 (4件)： 長谷川直哉 (NTN(株) 先端技術研究所) ,  藤田工 (NTN(株) 先端技術研究所) ,  内舘道正 (岩手大学 理工学部) ,  阿保政義 (兵庫県立大学 工学部)
資料名： トライボロジスト  (Journal of Japanese Society of Tribologists)
巻： 63  号： 8  ページ： 551-562(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0390A  ISSN： 0915-1168  CODEN： TORAEO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 不十分な潤滑条件下で2円筒型転がり接触疲れ(RCF)試験を行い,RCF表面で多くの小さいき裂が観察されるピーリングのメカニズムを調べた。ピーリング抑制に及ぼす黒色酸化物処理の影響も調べた。JIS-SUJ2で造った2円筒セットの表面粗さを調整し,より細かい表面粗さの駆動円筒表面にピーリングを得た。レーザ顕微鏡と電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)を用いて表面粗さの測定と表面組織の観察を行った。その結果,ピーリングの初期き裂は塑性変形で形成され,その表面粗さのアスペリティの厳しい接触により生じた。駆動円筒に黒色酸化物処理を施した時,転がり接触中の駆動シリンダの表面粗さの減少,即ち,「なじみ運転」が著しく促進された。このなじみ運転の有意な促進は,アスペリティ接触に対する重症度の低減をもたらし,その結果,ピーリング抑制になる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *転がり接触 ,  *剥離 ,  *なじみ運転 ,  黒 ,  酸化物 ,  *表面粗さ ,  *亀裂 ,  光学顕微鏡 ,  走査電子顕微鏡 ,  *塑性変形 ,  アスペリティ
準シソーラス用語： ピーリング ,  黒色

著者キーワード (10件)： 剥離 ,  表面粗さ ,  転がり接触疲労 ,  黒色酸化物処理 ,  走行中 ,  剥離 ,  表面粗さ ,  転がり接触疲労 ,  黒色酸化物処理 ,  走行中

分類 (1件)： 潤滑一般  (QB02010S)

引用文献 (21件)：

• 1) 対馬・中島・柏村:軸受の代表的な破損形態,NTN TECHNICAL REVIEW,57 (1990) 59.
• 2) 日本トライボロジー学会編:トライボロジーハンドブック,養賢堂(2001) 790.
• 3) M. TOKUDA, M. NAGAFUCHI, N. TSUSHIMA & H. MURO : Observations of the Peeling Mode of Failure and Surface-Originated Flaking from a Ring-to-Ring Rolling Contact Fatigue Test Rig: Rolling Contact Fatigue Testing of Bearing Steels, ASTM STP 771, ed. J. J. C. Hoo, ASTM (1982) 150.
• 4) Y. AKAMATSU : Peeling Damage Due to Rolling Contact Fatigue, SAE Paper, 891909 (1989).
• 5) B. MAHMOUDI, B. TURY, C. H. HAGER & G. L. DOLL : Effects of Black Oxide and a WC/a-C:H Coating on the Micropitting of SAE 52100 Bearing Steel, Tribol. Lett.,<b>58</b>, 2 (2015) 20.

タイトルに関連する用語 (6件)： 転がり接触 ,  ピーリング ,  発生メカニズム ,  黒 ,  実験結果 ,  き裂