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J-GLOBAL ID：201802281268695763   整理番号：18A0661220

「荷電膜や電気化学は面白い」除染廃棄物減容のための電場によるセシウムイオンの除去

Removal of Cesium Ions from Soil by Electrokinetic Remediation

著者 (3件)： 井川学 (神奈川大 工) ,  石山康也 (神奈川大 工) ,  南齋勉 (静岡理工科大 理工)
資料名： 日本海水学会誌  (Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan)
巻： 72  号： 2  ページ： 88-95  発行年： 2018年04月01日 
JST資料番号： F0235A  ISSN： 0369-4550  CODEN： NKAGBU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年の福島第一原子力発電所の事故は福島の広範な地域を汚染したが,その後に除染がなされているために除染廃棄物が増加しており,その減容は非常に重要な課題となっている。この地域に沈着した放射性物質はセシウムであり,動電学的修復(Electrokinetic Remediation,EK)法と特異的セシウム吸着剤を用いるなら放射性セシウム汚染土を浄化して土壌再利用の可能性がある。この論文では,EK法により黒土中の天然セシウムの除去を試みた。土壌からのセシウムの脱着がEK法の効率を支配する最も重要なプロセスであった。EKのセシウム除去効率は低かったが,セシウムと土壌との相互作用に大きく依存するため,新たに土壌に付着させたセシウムイオンは天然のセシウムよりも脱着率が高かった。EKプロセスを除染された廃棄物の減容に適用するには,より有効な脱着プロセスの実現が必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： 廃棄物減量化 ,  *浄化 ,  セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  環境保全 ,  土壌汚染 ,  セシウム化合物 ,  金属イオン ,  脱着 ,  *土壌 ,  吸着剤 ,  チェルノーゼム ,  放射能汚染 ,  放射能除染 ,  原子炉事故 ,  福島県 ,  放射性廃棄物 ,  汚染防止 ,  硝酸アンモニウム ,  セシウムイオン ,  *放射能汚染土壌 ,  除染廃棄物 ,  土壌汚染対策 ,  *動電学的土壌浄化 ,  セシウム放射性同位体 ,  東電福島第一原子力発電所事故 ,  操作 ,  減容 ,  除去
準シソーラス用語： *界面動電修復 ,  放射性セシウム ,  福島第一原子力発電所事故

分類 (1件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (23件)：

• 1)L. Dzene, E. Tertre, F. Hubert and E. Ferrage, Nature of the sites involved in the process of cesium desorption from vermiculite, J. Colloid Interf. Sci., 455, 254-260(2015)
• 2)National Institute for Environmental Studies Website,(http://www.nies.go.jp/shinsai/techrepo_r4_140414_1-3.pdf)(accessed 2017.12.30)
• 3)Atomic Energy Society of Japan Website,(http://www.aesj.or.jp/CU/2-6.pdf)(accessed 2017.12.30)
• 4)G. W. vanLoon and S. J. Duffy, Environmental Chemistry, 3^rd Ed., 424-454, Oxford University Press Inc., New York, US(2011)
• 5)S. Tanaka and Y. Akemoto, Soil and related interfacial electric phenomena. 6. Remediation of contaminated soil by electrokinetic process, Jpn. J. Soil Sci. Plant Nutr., 86, 49-54(2015)(Japanese)

タイトルに関連する用語 (6件)： 荷電膜 ,  電気化学 ,  除染廃棄物 ,  減容 ,  電場 ,  セシウムイオン