抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ネットワークを利用する各プレイヤーが,自身の遅延を小さくしようと利己的に経路を選ぶことを利己的ルーティングという。利己的ルーティングにおいては,各プレイヤーの経路選択によって,社会全体の平均遅延を最小にするフロー(最小遅延フロー)をはじめとする目標フローが実現されるとは限らない。そこで,目標フローを実現するためにネットワークを利用するプレイヤーを各経路(各パス)または各辺への課税により制御する手法が提案されている。しかし,各パスへ課税する手法は,すべてのプレイヤーとその選択するパスを区別する必要があり,実現が困難である。一方,各辺へ課税する手法は,各辺において通過するすべてのプレイヤーに区別なく課税することで実現することができる。しかしながら,既存の手法では制約が強く,一般のネットワークに対して任意の目標フローを実現する手法はまだ提案されていない。そこで,本稿では,一般のネットワークにおいて各辺への課税により任意の目標フローを実現する制御手法を提案し,その実現可能条件を明らかにする。(著者抄録)