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J-GLOBAL ID：201802283084092251   整理番号：18A1417304

水中自己修復能力を持つ高分子

Polymers with Underwater Self-healing Abilities

著者 (4件)： KIM Chaehoon (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  NAKAGAWA Shintaro (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  EJIMA Hirotaka (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  YOSHIE Naoko (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： ネットワークポリマー論文集  (Journal of Network Polymer, Japan)
巻： 39  号： 4  ページ： 157-162  発行年： 2018年07月10日 
JST資料番号： Z0934A  ISSN： 2433-3786  CODEN： NPORF2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高い耐久性を持って水中で使用できる自己修復性高分子を設計するためには,十分な耐水性が,膨潤による材料の劣化を抑制するために必要である。水誘発自己修復性高分子における高分子鎖の疎水性は,水取込を抑制するのに重要と考えられてきたが,ネットワークポリマーの膨潤挙動に及ぼす,動的架橋剤の電気的性質の効果は注意深くは検討されていない。本研究で,ネットワークポリマーの耐水性および自己修復能力に及ぼす,架橋剤効果を実証した。非イオン性架橋剤として,B-N供与結合を持つ四面体ボロン酸エステルをポリ(アクリル酸ブチル)高分子中に導入した。このネットワークポリマーは,約20wt%の水取込で水中の定量的自己修復能力を示した。この特性は,6倍の水取込を持って低い自己修復性を示す,イオン性架橋剤Ca²⁺/カテコール錯体と比べてユニークであった。ここで記述したネットワークポリマーは,水中応用で用いられる水誘発自己修復バルク高分子のための価値ある設計戦略を提供できた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 機能性高分子 ,  エステル ,  有機ホウ素酸 ,  *ポリアクリル酸ブチル ,  耐水性 ,  *架橋剤 ,  膨潤 ,  疎水性 ,  多価フェノール
準シソーラス用語： *自己修復性高分子 ,  *ボロン酸エステル ,  網目高分子

分類 (2件)： その他の性質・試験  (YH02060V) ,  アクリル樹脂  (YH07110K)

物質索引 (1件)： カテコール

引用文献 (31件)：

• 1) R. F. Diegelmann and M. C. Evans, Front. Biosci., 9, 283-289 (2004).
• 2) S. R. White, N. R. Sottos, P. H. Geubelle, J. S. Moore, M. R. Kessler,S. R. Sriram, E. N. Brown, and S. Viswanathan, Nature. 409, 794-797 (2001).
• 3) H. Jin, C. L. Mangun, D. S. Stradley, J. S. Moore, N. R. Sottos, and S. R. White, Polymer, 53, 581-587 (2012).
• 4) “Self-healing Materials: Fundamentals, Design Strategies, and Applications,” Ed. by S. K. Ghosh, John Wiley & Sons (2009).
• 5) T.-P. Huynh, P. Sonar, and H. Haick, Adv. Mater., 29, 1604973-1604987 (2017).

タイトルに関連する用語 (4件)： 水中 ,  自己修復 ,  能力 ,  高分子