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J-GLOBAL ID：201802283783663703   整理番号：18A1236832

低温での低合金鋼の引張におけるマルテンサイト変態に及ぼす残留オーステナイトの変形性の影響

Influence of Deformability of Retained Austenite on Martensitic Transformation in Tension for Low Alloy Steel at Low Temperatures

著者 (3件)： Yamashita Takayuki (Graduate School of Engineering, Yokohama National University) ,  Koga Norimitsu (Faculty of Engineering, Yokohama National University) ,  Umezawa Osamu (Faculty of Engineering, Yokohama National University)
資料名： ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan)  (ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan))
巻： 58  号： 6  ページ： 1155-1161(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0100A  ISSN： 0915-1559  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 低合金鋼の残留オーステナイトの引張特性と機械的安定性を低温で評価した。変態誘起塑性は,193Kから293Kまでの温度で強度と延性の良好なバランスをもたらした。温度を下げることによるフェライト基材の変形と強化の初期段階における高い加工硬化速度が,良好なバランスの原因であった。低温でのより高い加工硬化速度は,残留オーステナイトの応力誘起変態によって向上した。193Kから293Kまでの温度範囲にわたって歪み0.1で,<111>に垂直なゾーンの近くの残留オーステナイトは機械的に安定して,そこでは機械的安定性だけでなく,残留オーステナイト中の変形能とフェライト基材によるオーステナイト粒回転は,鋼中のマルテンサイト変態に強く影響した。一方,77Kでは,残留オーステナイトのほとんど全ては,その低い相安定性のために,その配向にかかわらずマルテンサイトに変態した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *低合金鋼 ,  *低温 ,  *残留オーステナイト ,  機械的性質 ,  引張試験 ,  マルテンサイト変態 ,  変態誘起塑性 ,  強度 ,  延性 ,  加工誘起変態 ,  引張強さ ,  加工硬化 ,  相安定性 ,  フェライト ,  母材 ,  伸び率
準シソーラス用語： 引張特性 ,  機械的安定性 ,  結晶回転 ,  変形能

著者キーワード (5件)： 変態誘起塑性 ,  相安定性 ,  加工硬化 ,  残留オーステナイト ,  低合金鋼

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (20件)：

• 1) B. C. De Cooman: Curr. Opin. Solid State Mater. Sci., 8 (2004), 285.
• 2) I. Tamura: Tetsu-to-Hagané, 56 (1970), 429.
• 3) K. Sugimoto, M. Kobayashi and S. Hashimoto: Metall. Mater. Trans. A, 23A (1992), 3085.
• 4) A. Itami, M. Takahashi and K. Ushioda: ISIJ Int., 35 (1995), 1121.
• 5) K. Sugimoto, M. Misu, M. Kobayashi and H. Shirasawa: ISIJ Int., 33 (1993), 775.

タイトルに関連する用語 (5件)： 低温 ,  低合金鋼 ,  引張 ,  マルテンサイト変態 ,  残留オーステナイト