製品規格の変遷および製造業者の違いがRC管の断面内剛性に与える影響評価

兵頭正浩; 大山幸輝; 井川秀樹; 石井将幸; 下庄里奈; 緒方英彦

文献

J-GLOBAL ID：201802284712026453 整理番号：18A1339476

製品規格の変遷および製造業者の違いがRC管の断面内剛性に与える影響評価

Evaluation of Variations in Cross-Sectional Stiffness of Reinforced Concrete Pipes of Different Manufacturers Following Current and Previous Industrial Standards

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巻： 86 号： 1 ページ： I_19-I_25(J-STAGE) 発行年： 2018年
JST資料番号： S0345A ISSN： 1882-2789 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

本研究では, RC管の製品規格における変遷(規格強度の増加)が, 断面内剛性へ与える影響を評価した.また, RC管の製造方法は, 製造業者によって異なるため, 各社におけるRC管の断面内剛性およびひび割れ発生時の剛性低下特性を評価した.その結果, 旧JIS規格を想定したRC管の断面内剛性は, 現JIS規格を想定したRC管と比較して28%程度小さくなることがわかった.この要因は, 主に弾性係数の違いによるものと考えられた.また, 断面内剛性および剛性低下特性は, 各社によって異なることが明らかとなった.さらに, 管厚減少RC管の断面内剛性は, 健全管と比較して小さくなることを確認した.以上より, 供用中のRC管において機能診断等を実施する際には, 製造年度や製造業社などを考慮したうえで評価する必要があり, ひび割れの有無や管厚の減少は断面内剛性の指標となることがわかった.(著者抄録)

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配管設計・工事

引用文献 (6件)：

兵頭正浩, 石井将幸, 佃亮介, 緒方英彦, 野中資博(2015):埋設管の現有耐力評価手法としての内面載荷法の提案-PVC管を用いたひび割れ検知能力の検証-, 農業農村工学会論文集, 300, I_215-I_220.
兵頭正浩, 石井将幸, 緒方英彦, 岸本圭司, 畑中哲夫, 奥田忠弘(2017):ひび割れを付与したRC管に対する断面内剛性の評価, 農業農村工学会論文集, 305, I_185-I_190.
木下勲(1998):下水道コンクリート構造物の腐食について, 材料, 47, 1031-1040.
国土交通省水管理・国土保全局下水道部(参照2017.3.20):計画的な改築・維持管理, (オンライン), 入手先<http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000135.html>
農林水産省農村振興局(2009)(参照2017.3.9):農業水利施設の機能保全の手引き「パイプライン」参考資料編, (オンライン), 入手先<http://www.maff.go.jp/j/nousin/mizu/sutomane/pdf/ps1-3.pdf>

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