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J-GLOBAL ID:201802287785464948   整理番号:18A1795867

集落営農の組織間連携の特徴と課題-秋田県内の事例を対象に-

Characteristics and Challenges of Coopereation among Community-Based Farming Groups: A Case Study in Akita Prefecture
著者 (4件):
資料名:
巻: 36  号:ページ: 60-71  発行年: 2018年07月 
JST資料番号: L7849A  ISSN: 2187-297X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究の目的は,集落営農の組織間連携の特徴と課題を,秋田県内の事例をもとに明らかにすることである。明らかにしたのは以下の諸点である。第1に,集落営農の組織間連携は,1)農業技術や経営に関する情報交換,2)必要に応じた相互支援(農機具・資材の融通や農作業受委託),3)大規模に枝豆を栽培する新会社の共同出資による設立,の順に実施されていた。組織間の信頼関係が深まるとともに,連携はより踏み込んだものになっていた。その一方で,各組織が自前の農機具や人材を用いて独立して経営する形態は継続していた。第2に,新会社の設立は,各組織における喫緊の経営課題への対応を目的としたものではなく,地域農業の将来を見据えた先行投資を目的としたものであった。農機具や施設の取得に必要となる資金の多くを補助金によって賄なえたことが,新会社を設立できた大きな要因であった。第3に,今後は,新事業の収益を安定させ,できるだけ早く軌道に乗せることが重要である。そのためには,組織構成員の同意と協力を得つつ,事業の生産性向上を図ることが必要になる。それとともに,各組織の強みと弱みをふまえた新たな連携のあり方が検討されてよい。第4に,集落営農の組織間連携に対するニーズが今後高まると予想され,近隣の組織間で信頼関係を徐々に醸成しておくことが必要である。農業関連の指導機関は組織間で気軽に情報を交換できる場を用意すべきである。(著者抄録)
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分類 (1件):
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農業経済,農業経営 
引用文献 (15件):
  • 秋葉節夫「集落営農法人の連携と再編」, 『広島大学大学院総合科学研究科紀要 II, 環境科学研究』第9号, 2014年, pp.29-40.
  • 安藤光義編著『集落営農の持続的な発展を目指してと連携』, 全国農業会議所, 2006年.
  • 安藤光義「「集落営農」とは何か(3)集落営農の展開方向(1)合併と連携」, 『現代農業』第86巻第3号, 2007年, pp.346-350.
  • 橋詰登「集落営農展開下の農業構造と担い手形成の地域性」, 安藤光義編著『農業構造変動の地域分析』農山漁村文化協会, 2012年, pp.28-56.
  • 橋詰登「東北水田農業の担い手形成と土地利用の変化-2015年農業センサスの分析から-」, 『第53回東北農業経済学会山形大会報告要旨』, 2017年, pp.6-19.
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