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J-GLOBAL ID:201802288212705322   整理番号:18A0416574

圃場栽培のウンシュウミカンに中程度のストレスを与え,果実品質を改善するための海水施用

Seawater Application to Induce Moderate Stress and Improve Fruit Quality in Field-grown Satsuma Mandarin Trees
著者 (5件):
資料名:
巻: 87  号:ページ: 26-33(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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鉢植えのカンキツで得た有用な試験結果を,圃場栽培のカンキツに適用するため,圃場栽培中のウンシュウミカン(Citrus unshiu Marcow.)の栽培土壌の電気伝導度(EC),水分関連値,及び果実品質に及ぼす海水施用の影響を調べた。2010年に,1/2濃度に希釈した海水(1/2X)あるいは希釈なしの海水(1X)を定期的に少量散布したところ,葉の水分ポテンシャルが,無散布の対照区より0.3~0.5MPa低い,目標としたレベルに低下して,可溶性固形物(SSC)含量が有意に増加した。そこで,2012年及び2013年の9月に1または2回,2010年に散布した面積当たりの1Xの半量を散布した。その結果,1X散布区の土壌ECは,最初に散布した直後に顕著に上昇して1.8dS/mに達し,その後降雨による流亡によって徐々に低下したが,収穫期まで対照区の場合よりも有意に高いレベルで維持された。夜明け前の葉の水分ポテンシャルは,1X散布によって低下し,目標とした値は,2012年には10月初旬から収穫期まで,2013年は9月中旬から収穫期まで維持された。1X散布区でのSSCは,試験期間中対照区の場合より高く,2012年及び2013年の収穫期でのその差は,それぞれ1.4及び1.2°Brixであった。滴定酸度を含む他の果実品質値については,1X散布によって果実の大きさがわずかに小さくなった以外,海水散布による有意な影響は見られなかった。また,1X散布区では対照区よりも葉のNa含量が高くなったが,葉のクロロフィル指数及び落葉には両区間で差が見られなかった。以上の結果から,圃場栽培中のウンシュウミカンに,果実成熟初期に比較的多量の無希釈の海水を散布すると,根からの給水が阻害されることで中程度の塩ストレスあるいは水ストレスが誘導され,葉の可視的な障害無しにSSCが上昇して果実品質が改善されることが示された。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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果樹 
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