抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,2011年に縦型の超短焦点プロジェクタである“IPSIO PJ WX 4130”を開発した。このプロジェクタは小型で超短距離からの投射が可能なことから好評を得ている。一方で,近年Full HD(1920×1080 pixels)クラスの,より高解像度のディスプレイのニーズがますます高まっている。前述したIPSIO PJ WX4130はWXGA(1280×800 pixels)までの解像度であり,十分ではなかった。そこで我々は,Full HDに対応した超短焦点プロジェクタの小型の投射光学系を開発した。一般的に光学系を高解像度化するには光学系の大型化が避けられないが,以下3つの方法により,この課題を解決した。1)屈折光学系に負の歪曲を持たせることで,収差補正に必要なレンズを配置する空間を確保する。2)各画角の光束を十分に分離する。3)屈折光学系で像面湾曲を補正し,自由曲面ミラーで歪曲収差を補正するように機能を分担させる。これらにより,小型でありながら,高解像度に対応した投射光学系を実現した。(著者抄録)