抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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UAVリモートセンシングによる農作物観測は,作物の収量・品質の向上,環境負荷の軽減,植生・水環境研究に関わる重要な課題・技術である。本研究の目的は,UAVリモートセンシングおよび日射量に基づく,多年次,他地域に適用可能な水稲の草丈推定モデルおよび収量推定モデルの導出である。解析には,3地域(千葉県,新潟県,埼玉県),3品種(コシヒカリ,ふさおとめ,ふさこがね)を対象としたUAV観測データと衛星推定PAR,1kmメッシュ農業気象データの全天日射量を使用した。本研究の結論は,以下の通りである。(1)草丈推定においては,NDVIpv,GNDVIを説明変数とした草丈推定モデルの推定精度が高く,多年次3地域に適用できた。(2)コシヒカリは出穂期から20日間,ふさおとめ・ふさこがねは出穂期から30日間の日射量が収量と最も相関があった。(3)収量推定モデルを,多年次3地域に適用した結果,衛星推定PARを用いた推定モデルのRMSEは46.5g/m
2,全天日射量を用いた推定モデルのRMSEは23.1g/m
2となった。全天日射量を用いたモデルの推定精度は衛星推定PARを用いた推定モデルよりも高かった。(著者抄録)