特許
J-GLOBAL ID:201803002874576067

圧力除去要素を備える封止装置と、中間領域圧力カスケードを生じさせるための該封止装置の使用方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 別役 重尚 ,  村松 聡
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2017-532729
公開番号(公開出願番号):特表2018-505356
出願日: 2016年01月15日
公開日(公表日): 2018年02月22日
要約:
【課題】 加圧状態において、また内側コンポーネントが外側コンポーネント内で前後移動を行う際に、封止リングの漏出速度は特定の漏出速度となり、それを介して低圧側中間領域の油圧が調整されるという技術的利点を備える、製造がより容易でより安価な封止装置を提供する。【解決手段】 本発明は、運動軸に沿って互いに対して並進運動可能な2つのコンポーネント(12,14)間の封止装置(10)であって低圧側(N)から高圧側(H)を封止するための封止装置(10)に関し、この封止装置は圧力除去要素を備える。本発明はさらに、中間領域圧力カスケードを生じさせるための、かかる封止装置の使用方法に関する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
低圧側(N)から高圧側(H)を封止するための、運動軸(16)に沿って互いに対して並進運動可能な2つのコンポーネント(12,14)間の封止装置(10)であって、 外側コンポーネント(14)が、内側コンポーネント(12)に対して開口し、前記低圧側(N)に面した第1の環状溝(18)と、前記内側コンポーネント(12)に対して開口し、前記高圧側(H)に面した少なくとも1つの第2の環状溝(20a,20b)とを有し、 前記第1の環状溝内(18)にはシール構造(22)が設けられ、前記シール構造(22)は、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記内側コンポーネント(12)を支持する第1の封止リング(24)と、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記第1の封止リング(24)に半径方向に張力をかけ、前記第1の環状溝(18)からそれを封止する第1のプリテンションリング(26)とを有し、 全ての第2の環状溝(20a,20b)にはそれぞれ圧力除去要素(30a,30b)が設けられ、前記圧力除去要素は、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記内側コンポーネント(12)を支持する第2の封止リング(32a,32b)と、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記第2の封止リング(32a,32b)に半径方向に張力をかけ、前記第2の環状溝(20a,20b)からそれを封止する第2のプリテンションリング(34a,34b)とを有し、 前記第2の封止リング(32a,32b)は、高圧側接触面角(αa,αb)および低圧側接触面角(βa,βb)を持つ封止エッジ(36)を有し、 各圧力除去要素(30a,30b)に少なくとも1つの接続路(52)が付与され、 前記接続路(52)を介して、前記シール構造(22)と前記第1の圧力除去要素(30a)との間の中間領域(Za)が前記高圧側(H)と接続可能である、 もしくは、2つの隣接する圧力除去要素(30a,30b)間の中間領域(Zb)が前記高圧側(H)と接続可能である、 または、2つの隣接する中間領域(Za,Zb)が前記接続路(52)を介して相互に接続可能であり、 各接続路(52)は、圧力状況PZN>PHまたはPZN>PZHにおいて閉じられ、圧力除去状況PZN≧PH+PcritまたはPZN≧PZH+Pcritにおいて開かれ、 ここで、PHは前記高圧側(H)の油圧であり、PZNは前記低圧側中間領域の油圧であり、PZHは前記高圧側中間領域の油圧であり、Pcritは圧力上昇値であり、圧力上昇値がPcritであるとき、またはPcritを超えるときに前記接続路(52)が開かれ、 Pcritは前記第2のプリテンションリング(34a,34b)の変形によって定められ、 前記接続路(52)は、前記圧力状況PZN>PHまたはPZN>PZHにおいて前記第2のプリテンションリング(34a,34b)によって閉じられ、 前記第2の封止リング(32a,32b)の前記封止エッジ(36)の前記高圧側接触面角(αa,αb)が、前記封止エッジ(36)の前記低圧側接触面角(βa,βb)以下であり、それによって、加圧状態において、また前記内側コンポーネント(12)が前記外側コンポーネント(14)内で前後移動を行う際に、前記第2の封止リング(32a,32b)の漏出速度は特定の漏出速度となり、それを介して前記低圧側中間領域(Za,(Zb)の前記油圧が調整される封止装置(10)において、 少なくとも1つの圧力除去要素(30a,30b)の、前記第2の封止リング(32a,32b)および前記第2のプリテンションリング(34a,34b)が、相互に一体に構成され、ポリウレタンから形成され、ここでPcritは、前記第2のプリテンションリング(34a,34b)の、前記運動軸に対して径方向への少なくとも部分的な変形によって定められ、各圧力除去要素(30a,30b)の前記封止リング(32a,32b)の前記封止エッジ(36)が丸み付けられ、少なくとも1つの圧力除去要素(30a,30b)の前記第2の封止リング(32a,32b)は、支持リング(38)を備え、前記支持リング(38)は、前記内側コンポーネント(12)に面したその内側(39)のみにおいて半径を有することを特徴とする封止装置(10)。
IPC (3件):
F16J 15/18 ,  F16J 15/24 ,  F16J 15/320
FI (3件):
F16J15/18 A ,  F16J15/24 A ,  F16J15/3204 101
Fターム (7件):
3J006AB04 ,  3J006CA03 ,  3J043AA13 ,  3J043BA08 ,  3J043CA02 ,  3J043CA05 ,  3J043CB13
引用特許:
出願人引用 (3件) 審査官引用 (3件)

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