特許
J-GLOBAL ID:201803005506644892

対象動物の睡眠状態を判定するためのコンピュータプログラムおよび睡眠状態判定装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (7件): 高島 一 ,  土井 京子 ,  鎌田 光宜 ,  田村 弥栄子 ,  當麻 博文 ,  赤井 厚子 ,  戸崎 富哉
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP2016081946
公開番号(公開出願番号):WO2017-073694
出願日: 2016年10月27日
公開日(公表日): 2017年05月04日
要約:
対象動物の睡眠状態を判定するための、コンピュータプログラムと装置である。第f指標計算部(fは1〜Fの整数である)が、〔対象脳波セグメントSから得られた対象脳波サブセグメントSbのパワースペクトルを表す曲線Q〕と〔参照セグメントRf(m(f))のパワースペクトルを表す1以上の曲線Pf(m(f))〕とをそれぞれに比較し、類似度を示す各指標df(m(f))を計算する。そして、睡眠状態判定部が、全ての指標df(m(f))に基づいて、対象脳波セグメントSの脳波が睡眠状態E1〜EFのいずれの時の脳波であるのかを決定し、それにより、対象脳波セグメントSに対応する期間における睡眠が、睡眠状態E1〜EFのいずれのものであるのかを判定する。好ましい態様では、これらの演算に先立って、睡眠-覚醒判定部が、筋電信号に基づいて、覚醒下の対象脳波セグメントSを除去する。
請求項(抜粋):
対象動物の睡眠状態を判定するためのコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムは、対象動物の所与の期間における睡眠が、2以上の予め定められた睡眠状態E1〜EF(Fは睡眠状態の個数を示す2以上の整数である)のうちのいずれであるのかを判定するために、コンピュータを、睡眠状態E1〜EFのそれぞれに対応するF個の指標計算部である第1指標計算部から第F指標計算部として、および睡眠状態判定部として機能させるためのものであり、 第f指標計算部(fは1〜Fの整数である)は、下記(B)の睡眠状態Efに関する参照セグメントRf(m(f))(m(f)は1〜Nfの整数である)のそれぞれについて、 下記(A1)の対象脳波セグメントSから得られた下記(A2)の対象脳波サブセグメントSbのパワースペクトルを表すグラフの曲線Qと、当該参照セグメントRf(m(f))のパワースペクトルを表すグラフの曲線Pf(m(f))とを比較し、曲線Qと曲線Pf(m(f))との間の周波数ごとのパワー値の差異に基づいて曲線Qと曲線Pf(m(f))との間の距離を計算し、 前記の距離の計算を、対象脳波セグメントSからの全ての対象脳波サブセグメントSbについて行い、 全ての対象脳波サブセグメントSbについて得られた距離に基づいて、当該参照セグメントRf(m(f))を睡眠状態Efの基準期間とした場合に、対象脳波セグメントSの脳波と睡眠状態Ef時の脳波との間の類似度を表す指標df(m(f))を計算するように構成されており、 睡眠状態判定部は、睡眠状態E1〜EFのそれぞれについて得られた全ての指標df(m(f))(fは1〜Fの整数であり、m(f)は1〜Nfの整数である)に基づいて、対象脳波セグメントSの脳波が睡眠状態E1〜EFのいずれの時の脳波であるのかを決定し、それにより、対象脳波セグメントSに対応する期間における睡眠が、睡眠状態E1〜EFのいずれのものであるのかを判定するように構成されている、 前記コンピュータプログラム。 (A1)対象動物から得られた脳波であって、所定の時間長t1の期間にわたる脳波である、対象脳波セグメントS。 (A2)対象脳波セグメントSの全体にわたるか、または、該対象脳波セグメントSを所定数に分割した、時間長tb(tb≦t1)にわたる対象脳波サブセグメントSb。 (B)前記対象動物のための参照脳波として利用可能な該対象動物自体のまたはそれと同種の動物の脳波であって、睡眠状態が睡眠状態Efであることが確定しておりかつ所定時間長の期間にわたる脳波であるNf個(Nfは1以上の整数である)の参照セグメントRf(m(f))。ここで、fは睡眠状態E1〜EFのいずれかに対応する1〜Fの整数であり、m(f)は1〜Nfの整数である。
IPC (2件):
A61B 5/16 ,  A61B 5/047
FI (2件):
A61B5/16 130 ,  A61B5/04 322
Fターム (7件):
4C038PP05 ,  4C038PS03 ,  4C127AA03 ,  4C127AA04 ,  4C127GG11 ,  4C127GG13 ,  4C127GG15

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