1,4-ジオキサン含有排水処理における従来技術の課題と生物学的処理適用の可能性

山本哲史; 井上大介; 斎藤祐二; 池道彦

文献

J-GLOBAL ID：201902210734620319 整理番号：19A1036037

1,4-ジオキサン含有排水処理における従来技術の課題と生物学的処理適用の可能性

Issues on Existing Treatment Technologies and Possibility of Biological Treatment Technologies for 1,4-Dioxane-containing Industrial Wastewater

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資料名：
巻： 55 号： 1 ページ： 1-13(J-STAGE) 発行年： 2019年
JST資料番号： Z0591A ISSN： 0910-6758 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

我が国では,2012年に1,4-ジオキサンが一律排水基準項目に追加されたが,特定の業種においては暫定基準が2021年まで適用されることになっている。しかしながら,1,4-ジオキサンは極めて安定な物性を有することから,活性汚泥処理等の従来の排水処理技術の多くでは十分な分解・除去が期待できない。また,促進酸化法は分解・除去効果は確認されているものの,経済性や実用面において重大な課題を抱えている。このため,1,4-ジオキサン含有排水の実用的な処理技術が確立されているとはいえない。一方,近年では,1,4-ジオキサン分解菌を用いた生物学的処理に関する研究が進められており,新たな処理技術として期待されている。そこで,本稿では,従来の排水処理技術における1,4-ジオキサンの処理性能や課題等を整理するとともに,1,4-ジオキサン分解菌を用いた排水処理技術に関する研究動向について取りまとめた。(著者抄録)

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著者キーワード (5件)： , , , ,

下水,廃水の生物学的処理 , その他の汚染原因物質

引用文献 (93件)：

1)Mohr, T.K. G., Stickney, J.A., DiGuiseppi, W.H.: Environmental Investigation and Remediation: 1,4-Dioxane and other Solvent Stabilizers. CRC Press, Boca Raton (2010)
2)Agency for Toxic Substances and Disease Registry (ATSDR): Toxicological Profile for 1,4-Dioxane, Department of Health and Human Services, Public Health Services, Atlanta, GA (2012)
3)Popoola, A.V.: Mechanism of the reaction involving the formation of dioxane byproduct during the production of poly(ethylene terephthalate). Journal of Applied Polymer Science, 43(10), 1875?1877 (1991)
4)細見正明:1,4-ジオキサンの水質規制の動向,用水と廃水,53(7),535-541 (2011)
5)日本産業衛生学会:許容濃度等の勧告(2015年度),産業衛生学雑誌,57(4),178-182 (2015)

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