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J-GLOBAL ID：201902214132636340   整理番号：19A0484714

灌漑用揚水水車の揚水性能の解明と導入方法の検討

Clarification of Pumping Characteristics and Method for Utilization of Irrigation Water Wheel by Hydraulic Model Experiment

著者 (3件)： 廣瀬裕一 (農研機構 西日本農業研究センター) ,  後藤眞宏 (農研機構 農村工学研究部門) ,  小林久 (茨城大学 農学部)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 86  号： 2  ページ： I_265-I_274(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 直径2,000mmの揚水水車を用いた実規模の水理模型実験を行い, 揚水性能を検討した.その結果, 揚水時に発生する損失の主な要因は筒の設置角度による損失と汲み上げた水を樋に注水する際の損失で, これらの影響が軽微な場合は筒の容積の70~80%が揚水され, 日揚水量は本論文での実験条件ではおよそ50~150m³/dであった.損失を軽微にするためには, 水受板の水没深と周速度に留意して筒の寸法を決定し, その筒の最適設置角度で揚水水車に設置することが有効である.揚水水車の回転の有無は, 揚水水車の設置で発生する堰上げ量が関係し, 設置する筒の容積が大きいほど回転に必要な堰上げ量が増し, 水受板の水没面積が大きいほど揚水水車の回転に必要な堰上げ量が得やすいことが明らかになった.以上の特性を考慮して揚水水車の導入の可否を判断できるフローチャートを作成した.(著者抄録)

シソーラス用語： *灌漑 ,  *水車 ,  揚水 ,  *再生エネルギー ,  施設 ,  *水理模型試験
準シソーラス用語： 再生可能エネルギー ,  水利施設 ,  水理模型実験

著者キーワード (10件)： 揚水水車 ,  再生可能エネルギー ,  揚水灌漑 ,  伝統的水利施設 ,  水理模型実験 ,  Irrigation Water Wheel ,  Renewable energy ,  Pumping irrigation ,  Traditional irrigation facilities ,  Hydraulic model experiment

分類 (2件)： 管水路の流れ  (RC10014D) ,  農業土木  (FB02000W)

引用文献 (5件)：

• 後藤眞宏, 天田高白, 佐藤政良(1999):矩形断面水路における流し掛け水車の堰上げ効果と出力の関係, 農土論集, 199, 89-98.
• 廣瀬裕一(2009):わが国における灌漑用揚水水車の存廃要因と利活用について, 農業農村工学会誌, 77(12), 13-16.
• 農林水産省農村振興局整備部設計課(2015):土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計「水路工」, 農業農村工学会, p.183, 230-237.
• 越智廣志, 池森 寛, 末次敏明(1986):熊本県川原谷の揚水水車群について, 西日本工業大学紀要, 16, 45-54.
• 若村国夫, 篠原 徹(1985):岡山県の揚水用水車-その分布と構造について, 岡山理科大学紀要B, 20, 159-183.

タイトルに関連する用語 (3件)： 灌漑 ,  揚水 ,  水車