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J-GLOBAL ID：201902214305879751   整理番号：19A0607034

福岡湾の栄養塩濃度と植物プランクトン種組成の18年間(1993-2010年)の変化

Changes in Nutrient Concentrations and Species Composition of Phytoplankton in Fukuoka Bay, Japan during an 18-year Period from 1993 to 2010

著者 (4件)： 里道菜穂子 (福岡県水産海洋技セ) ,  江崎恭志 (福岡県水産海洋技セ) ,  多田邦尚 (香川大 農) ,  多田邦尚 (香川大 瀬戸内圏研究セ)
資料名： 沿岸海洋研究  (Bulletin on Coastal Oceanography)
巻： 56  号： 2  ページ： 133-141  発行年： 2019年02月28日 
JST資料番号： L3747A  ISSN： 1342-2758  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1993年から2010年までの福岡湾の栄養塩濃度と植物プランクトンの種組成の変化について検討した。溶存態無機窒素(DIN)濃度はおおむね横ばいで推移したが,溶存態無機リン(DIP)濃度は経年的に低下した。クロロフィルα(Chlα)濃度は1993-2000年には低下傾向を示し,2001-2005年は低位横ばいで推移した後,2006-2010年の期間は上昇した。1993-2001年に主な優占種であったSkeletonema spp.およびThalassiosira spp.は2002年以降減少し,Chaetoceros spp.が優占する頻度は増加した。2007年以降は細胞密度の増加に伴い,Leptocylindrus spp.およびNitzschia spp.の優占する頻度が増加した。DIP濃度の低下により,福岡湾の植物プランクトンはリン制限に陥りやすく,その結果としてChlα濃度の低下(1993-2005年)が起き,さらに珪藻の種組成の変化とともにChlα濃度が上昇(2006-2010年)したものと推察される。(著者抄録)

シソーラス用語： *海洋汚濁 ,  *植物プランクトン ,  組成 ,  *栄養塩類 ,  永年変化 ,  湾 ,  福岡県 ,  クロロフィルa ,  有機窒素 ,  窒素
準シソーラス用語： 種組成 ,  福岡湾 ,  溶存無機窒素

分類 (2件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (34件)：

• 福岡市 (2016): 博多湾環境保全計画(第二次). http://www.city.fukuoka.lg.jp/kankyo/k-chosei/hp/keikaku4.html
• 河邊克己・川上大和 (1984): 博多湾. p.55-70, 吉田陽一(編), 漁業と環境. 恒星社厚生閣, 東京.
• 渕上哲 (2008): 2006年度漁期に福岡湾でみられたノリ葉体の生育異常. 福岡県水産海洋技術センター研究報告, 18, 161-164.
• 小池美紀・江崎恭志 (2010): 藻類養殖技術研究(1) ノリ養殖. 福岡県水産海洋技術センター事業報告, 61-63.
• 里道菜穂子・惠﨑摂・杉野浩二郎 (2015): 福岡湾における植物プランクトンの変遷について. 福岡県水産海洋技術センター研究報告, 25, 27-33.

タイトルに関連する用語 (4件)： 福岡湾 ,  栄養塩濃度 ,  植物プランクトン ,  種組成