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J-GLOBAL ID：201902217119909005   整理番号：19A1404946

下枝の枯れ上がりが見られる道路防雪林の防風・防雪効果について

Mitigation Effects of the Snowbreak Wood with Withered Lower Branches

著者 (6件)： 櫻井俊光 (土木研 寒地土木研) ,  伊東靖彦 (土木研 寒地土木研) ,  高橋渉 (土木研 寒地土木研) ,  武知洋太 (土木研 寒地土木研) ,  松澤勝 (土木研 寒地土木研) ,  高橋丞二 (土木研 寒地土木研)
資料名： 寒地土木技術研究  (Monthly Report. Civil Engineering Research Institute for Cold Region)
号： 793  ページ： 11-20  発行年： 2019年06月10日 
JST資料番号： G0057A  ISSN： 2432-2652  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 道路防雪林(以下,防雪林とする)は,吹雪による視程障害や道路上における吹きだまりの発達を緩和する防雪施設である。既往研究では下枝の枯れ上がりがみられる防雪林において,風上林縁から風下林縁にかけて徐々に減風するとともに,吹雪量が減少することが明らかにされている。しかし,防雪林の防風・防雪効果を定量化するまでには至っていない。そこで本研究では,下枝の枯れ上がりがみられる北海道北部の雄信内防雪林を対象に,防風・防雪効果を定量的に明らかとするため,防雪林の鉛直投影面における空隙率の解析,風速と飛雪流量の計測を行った。その結果下枝の枯れ上がりの影響により地表面に近い高さで防雪林の延長方向に対して直交風になるほど空隙率が高い結果を得た。また空隙率と防風・防雪効果の関係を累乗関数で簡易的に示したところ,空隙率が低い防雪林では飛雪を十分に抑止することが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： 枝 ,  *保安林 ,  防止 ,  *道路 ,  風速 ,  *防雪
準シソーラス用語： *防雪林 ,  防風

分類 (2件)： 道路の維持修繕  (RC08050E) ,  雪氷学  (DC08000N)

引用文献 (20件)：

• 伊東靖彦:北海道における道路防雪林の現状, 日本雪工学会誌, Vol.25, No.1 (Ser. No.94), pp.12-16, 2009.
• 伊東靖彦, 渡邊崇史, 高玉波夫, 佐藤圭洋, 鈴木哲, 渡辺淳:道路防雪林における生長推移と下枝枯れ上がりの進行, 北海道の雪氷, No.35, pp.47-50, 2016.
• T. Sakurai, Y. Ito, T. Watanabe, M. Matsuzawa: Preliminary investigations on the effects of branch withering and the thinning of trees for living snow fences in Northern Hokkaido, Japan, Proceedings on the Transportation Research Board 96th annual meeting, 17, pp.1-8, 2017.
• 竹内政夫, 石本敬志, 野原他喜男:吹雪量と飛雪量垂直分布, 雪氷, 37, pp.8-15, 1975.
• 伊東靖彦:防雪林の課題について-雪氷研究大会 (2009札幌)の企画セッションにおける討議を基に-日本雪工学会誌, 26(1), pp.9-15, 2010.

タイトルに関連する用語 (4件)： 道路 ,  防雪林 ,  防風 ,  防雪