抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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LIFS(レーザ誘起蛍光スペクトル)ライダとLIFL(レーザ誘起蛍光寿命)ライダの2種類のレーザ誘起蛍光ライダを開発した。LIFSライダは,植物葉色素の励起用のパルス355nmレーザから構成され,分光計は300~800nmまでの植物蛍光の全範囲と検出用のゲート増強CCD配列をカバーした。同期検出を,昼間でも弱い蛍光を検出するために適用した。LIFLライダは,ナノ秒およびそれ以下の桁でクロロフィルa蛍光の高速寿命の測定用であった。短時間励起に対して40ピコ秒 532nmレーザを用意した。MCP-光電子増倍管と他の高速立上げ時間装置を用いた高速寿命測定に適応するために,検出システムを特に設計した。LIFLライダの立上り時間は196psと推定された。データ解析に対して,畳込み積分技術をライダー観測データに適用した。それらの性能試験を外部で自然に成長する樹木に対して行った。ライダから20m離れたzelkova樹葉のLIFSライダー観測は,成長/老化期に依存する蛍光スペクトルの変化を示し,これは樹葉内部に生じる分子色素の生産,蓄積,および分解についての成長情報に変化した。LIFLライダ観測は,日当たり位置におけるライダから30m離れた平坦樹葉のクロロフィルa蛍光の寿命は朝から正午にかけて徐々に減少し,13:00で最低となり,夕方に増加することを示した。1日間の光合成活性の変化を監視できる可能性があった。これらの結果は,植生リモートセンシングに対する新しい技術と新規データを提供すると思われる。(翻訳著者抄録)