抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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冬期にフレイル(虚弱)高齢者の寝室温熱環境および住まい方の実態調査を行った。対象者は,奈良県在住のフレイル高齢者9名(79.1±6.1歳,要支援1~2またはそれ相当)とし,寝室の温湿度や日中活動量,睡眠中体動量を測定した。対象者の約8割がエアコンやストーブなどの暖房機器を就寝前に切っていた。なかには湯たんぽや電気毛布により寝床内のみを暖めるものもいた。そのため,寝室の温熱環境は住宅熱環境評価基準(18-22°C,30-50%)よりも低い温度を示す傾向にあった。また,寝室温度が低いほど中途覚醒回数や睡眠中の覚醒割合が多くなり,睡眠の質を低下させている可能性が示唆された。さらに夜間に寒さを感じながらトイレに行く行動がみられ,ヒートショックを防ぐためにも住宅内での温度差をなくすことも重要である。(著者抄録)