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J-GLOBAL ID：201902219313672392   整理番号：19A1821370

トムソン効果を用いたゼーベック係数の絶対測定手法の開発

Development of an Absolute Measurement Technique for the Seebeck Coefficient using the Thomson Effect

著者 (5件)： 天谷康孝 (産業技術総合研 計量標準総合セ 物理計測標準研究部門) ,  島崎毅 (産業技術総合研 計量標準総合セ 物理計測標準研究部門) ,  大川顕次郎 (産業技術総合研 計量標準総合セ 物理計測標準研究部門) ,  藤木弘之 (産業技術総合研 計量標準総合セ 物理計測標準研究部門) ,  金子晋久 (産業技術総合研 計量標準総合セ 物理計測標準研究部門)
資料名： 熱測定  (Calorimetry and Thermal Analysis)
巻： 46  号： 3  ページ： 128-134  発行年： 2019年07月25日 
JST資料番号： Z0896A  ISSN： 0386-2615  CODEN： NESOD2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Seebeck係数は熱電材料に特有の最も広く測定される特性である。Thomson効果から決定された絶対Seebeck係数Sは,材料の熱伝導率と形状の決定と温度差によって引き起こされた周囲への試料からの熱損失において生じる系統的誤差に非常に敏感である。ここでは,AC-DC技術を用いたThomson効果に基づくSの精密測定のための技術をレビューした。この技術は正確な等価振幅のACとDC電流を利用し,正確な熱伝導率と幾何学的値を得る必要性を排除できる。これらのパラメータは,Joule効果によって引き起こされる電気抵抗と温度変化の正確で容易に測定可能なパラメータによって置き換えることができる。熱電対を経る熱伝達による熱損失の補正項は,ACとDC励起の両方に対する測定温度変化の比を計算することにより消滅する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *輸送係数 ,  *熱電材料 ,  絶対測定 ,  熱電気変換 ,  熱伝導率 ,  形状効果 ,  温度分布 ,  熱損失 ,  系統誤差 ,  交流電源 ,  直流電源 ,  精密測定 ,  等価電源定理 ,  *Joule-Thomson効果 ,  電気抵抗 ,  温度変動 ,  熱電対 ,  熱伝達 ,  熱電効果 ,  熱起電力
準シソーラス用語： *Seebeck係数 ,  Thomson効果 ,  温度差 ,  温度変化 ,  測定原理

分類 (1件)： 電子輸送の一般理論  (BM03020C)

引用文献 (30件)：

• 熱電発電の教科書として:上村欣一,西田勲夫,「熱電半導体とその応用」,日刊工業新聞社(1988);小川吉彦「熱電変換システム設計のための解析」,森北出版(1998);日本セラミックス協会,熱電学会編「熱電変換材料」,日刊工業新聞社(2005).
• H. Wang, W. D. Porter, H. Böttner, J. Köning, L. Chen, S. Bai, T. M. Tritt, A. Mayolet, J. Senawiratne, C. Smith, F. Harris, P. Gilbert, J. W. Sharp, J. Lo, H. Kleinke, and L. Kiss, J. Elec. Materi. 42, 654 (2013).
• N. D. Lowhorn, W. Wong-Ng, Z. Q. Lu, E. Thomas, M. Otani, M. Green, N. Dilley, J. Sharp, and T. N. Tran, Appl. Phys.A 96, 511(2009).
• JIS R 1650-1ファインセラミックス熱電材料の測定方法-第1部:熱電能.
• J. Martin, T. Tritt, and C. Uher, J. Appl. Phys. 108, 121101 (2010).

タイトルに関連する用語 (4件)： トムソン効果 ,  ゼーベック係数 ,  手法 ,  開発