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J-GLOBAL ID：201902219538457324   整理番号：19A0348021

2011年東北地方太平洋沖地震による小規模ダムの破壊メカニズムと強化復旧に関する考察

著者 (5件)： 田中忠次 (地域環境資源セ) ,  龍岡文夫 (東京理大 理工) ,  毛利栄征 (茨城大 農) ,  松浦正一 (NTCコンサルタンツ 技術管理本部) ,  三浦亨 (NTCコンサルタンツ)
資料名： 大ダム  (Large Dams)
号： 246  ページ： 79-86  発行年： 2019年01月30日 
JST資料番号： S0156A  ISSN： 0011-5347  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・福島県須賀川市にある農業用貯水池の藤沼ダム(アースフィルダム)が震災で決壊。
・ダム決壊の原因は盛土締め固め不足であり,復旧工事では土質材料の管理,締め固めエネルギーの高いレベルでの一様性と一定性を目指した重機通過回数と撒き出し厚さの管理を実施。
・従来の締め固め度の下限値管理と含水比管理に加えて飽和度による締め固め土の品質管理を実施して,目標の乾燥密度,飽和度を達成。
・耐震性能は旧堤体の崩壊を説明できる解析法によって新堤体の耐震安定性を確認しることとし,地震応答解析,Newmark-D法解析,準静的FEMによる剛体すべり以外の残留変形解析の順番で安定解析を実施し,地震によるすべりは発生せず最終残留沈下量は0.2パーセントと極僅かであることを確認。

シソーラス用語： 大地震 ,  ダム ,  *ダム崩壊 ,  *震災 ,  *小規模 ,  災害復旧 ,  工事
準シソーラス用語： *2011年東北地方太平洋沖地震 ,  ダム決壊 ,  ダム堤体 ,  地震災害 ,  *農業用ダム ,  *破壊メカニズム ,  復旧工事

分類 (2件)： ダム一般  (RC16010D) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (9件)：

• 田中忠次, 龍岡文夫, 毛利栄征 ; 東北地方太平洋沖地震による藤沼湖の決壊原因調査について, ダム工学, 23(2), pp.99-114, 2013.
• Duttine Antoine, 龍岡文夫, 矢崎澄雄, 毛利栄征 ; ため池堤体・フィルダムの非排水繰返し載荷による強度低下を考慮したニューマーク法による地震時残留変形評価, 地盤工学会誌, 63 (3), pp.8-11, 2015.
• 三反畑勇, 永井裕之, 山岸明広, 龍岡文夫, 中山睦人, 三浦亨, 渡邊浩樹 ; 藤沼ダム建設工事における飽和度管理 (その1 : 工事概要と管理手法), (その2 : 品質管理試験結果), 第51回地盤工学研究発表会 (岡山)2016.
• 渡邊浩樹 ; 藤沼ダムの復旧について, 水と土, No.181, pp.15-22, 2017.
• 龍岡文夫 : 土の締固めにおける飽和度管理の重要性, 雑誌ダム技術, 3月号, No.354, 3-16頁. 参考文献, 2016.

タイトルに関連する用語 (5件)： 2011年東北地方太平洋沖地震 ,  ダム ,  破壊メカニズム ,  強化 ,  復旧