抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,木材の振動特性に及ぼす曲げ振動試験条件の影響を調べることであった。両端固定はり,片持ちはり,両端自由はりおよび中央支持はり条件下で試験を行った。4種類の針葉樹-ドイツトウヒ(Picea abies),シトカストウヒ(Picea sitchensis),エンゲルマンプル-ス(Picea engelmannii),およびレッドシダー(Thuja plicata),ならびに3種類の広葉樹-ニホンオーク(Quercus crispula),ブナ(Fagus crenata),およびウォルナット(Juglans nigra)を,240mm(L)×19mm(R)×4mm(T)の寸法で試験片として使用した。これらの振動長さを各試験中に200mmに調節した。以下の結果を得た,1)中央支持はりと両端自由支持はり条件下で得られた動的Young率は,真のYoung率に最も近かった。両端固定はりと片持ちはり条件下で測定した値は,固定部分で生じた圧締圧力およびせん断変形のため,真の値より小さかった。曲げ運動に対する回転慣性とせん断変形の寄与は小さかった。2)中央支持はりと両端自由はりで得られた動的ヤング率の間の差はほとんどないが,前者の試験で決定された損失正接は後者のそれよりも大きく,両端自由はりの損出正接は最小であった。3)中央支持はりと両端自由はりで得られた損失正接の差は,木材種間で異なる可能性を示した。(翻訳著者抄録)