抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,我が国で一般に用いられている園芸用パイプハウスを対象とし,積雪により崩壊に至るまでの過程を幾何学的および材料非線形を考慮した有限要素法解析によって明らかにし,パイプハウスの合理的な耐雪設計法を確立するための基礎的知見を得た。これまでの二次元フレーム解析に加えて三次元フレーム解析を実施し,パイプハウスの豪雪被害の状況を概ね再現することができた。二次元解析結果との比較により妻面や桁行直管による三次元効果を明らかにした。また,現在採用されている種々の補強方法が耐力に及ぼす影響を明らかにし,雪荷重に対して効果的な補強方法について考察した。雪荷重はパイプハウス屋根に均等に堆積する場合だけでなく,強風により雪粒子が輸送されて風下側に偏った分布になったり,南側屋根面に融雪や落雪が生じて屋根の片側にのみ荷重がかかる状態となったりすることもある。本研究では,それらを想定した3種類の荷重分布パターンに対して解析を行った。解析においてはフレーム数や形状初期不整が耐力に及ぼす影響を調べた。また,本解析結果に基づき,現在一般的に行われている設計法の妥当性とパイプハウスの余裕度についても検討した。(著者抄録)