抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在の中央海嶺熱水系では,熱水循環は海洋のMgの主要なシンクになっている。しかし,初期地球の様に,表層の超苦鉄質岩がCO2に富む海水と高温で反応する場合,炭酸塩鉱物の形成と共にMgが熱水側に放出されることが実験的に示されている。太古代のコマチアイト(超苦鉄質岩)の多くは炭酸塩岩化されている。これらの事は,太古代のような大陸が少ない時代においては,大陸風化ではなく海底熱水場がMgの主要な供給源であった可能性を示す。近年,過去の海洋Mg循環をMg同位体比から見積もる試みがなされている。河川から流入するMg同位体比の平均は-1.09‰と見積もられている。熱水から供給されるMg同位体比を制約することは,河川水とのミキシングを考慮することで過去の熱水活動の定量化に繋がるため,海洋Mg循環を理解する上で重要である。そこで本研究ではより幅広い温度領域において水岩石反応実験を行い,熱水場で起きる水岩石反応におけるMgの挙動を理解することを目的とした.(著者抄録)