抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本検討では山形県で新たに見出された地域ナス品種「波渡なす」の成長と果実特性について調査した。著者らは「波渡なす」について「山科なす」と「くろわし」品種と比較した。著者らはすべて3つの栽培品種を直接(4月13日,2016年)に播種し,苗が現れた後(2016年5月20日,品種当たり7植物)の苗木からそれらを移植した。他の2つの品種と比較して,「波渡なす」の草丈は中等度で,試料は直接移植したものよりも高かった。波渡なす」果実は円形または卵型であった。「波渡なす」の特徴は肥大による果実直径の拡大であり,直接播種試料でより顕著であった。この形質を保存するために「波渡なす」種子を世代から世代に継承した生産者は直接植栽法を用いた。「山科なす」と「くろわし」と比較して「波渡なす」果実の高い含水量,硬い果皮,および微細な組織はそれがいくつかの調理における使用に適していることを示している。この栽培品種を保護し,その需要を拡大するためには「波渡なす」に特有な生育および果実特性に関する情報をより広く普及させるべきであると考えられる。(翻訳著者抄録)