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J-GLOBAL ID:201902227196928320   整理番号:19A0610384

乾燥条件および温度履歴が炭酸型エトリンガイトの結晶構造に及ぼす影響

Effect of Dry Condition and Temperature History on Crystal Structure of Carbonate Ettringite
著者 (4件):
資料名:
巻: 68  号:ページ: 55-61(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: F0385A  ISSN: 0514-5163  CODEN: ZARYA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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硫酸塩劣化はコンクリート構造の劣化現象の一つとして知られている。特に,遅延エトリンガイト形成(DEF)による膨張は,現在,深刻な問題となっている。以前の研究によると,DEF膨張には連続給水と70°C以上の温度履歴が必要である。さらに,最近の研究は,CO32-促進DEF膨張の可能性を示唆した。したがって,本研究の目的は,CO32-をSO42-で置換した炭酸型エトリンガイトの水分子の挙動と構造変化を,エトリンガイトの脱水と再水和に関してDEF膨張の機構との可能な関係について議論することである。実験結果から,炭酸型エトリンガイトは熱脱水によりXRD上で非晶質であり,次に非晶質炭酸カルシウムが生成した。再水和後,試料は再結晶し,エトリンガイト構造から分離した方解石が生成した。さらに,27Al NMRスペクトルとXRD結果から,再結晶炭酸型エトリンガイトは方解石と非晶質炭酸塩エトリンガイトと共存していた。さらに,水吸着と脱着等温線において,炭酸型エトリンガイトの吸着量は通常のエトリンガイトよりはるかに大きく,脱水炭酸型エトリンガイトは著しいヒステリシスを有していた。したがって,炭酸型エトリンガイトのナノメートルスケールの構造は加熱により変化し,熱脱水炭酸型エトリンガイトは結晶構造中に大量の水を保持できる可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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モルタル,コンクリート 
引用文献 (24件):
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