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J-GLOBAL ID:201902228274323824   整理番号:19A0217267

エネルギー消費要素を有するアンボンドPCaPC造壁の構造性能と曲げ最大耐力評価

ROCKING PERFORMANCE AND ULTIMATE FLEXURAL CAPACITY OF UNBONDED PRECAST POST-TENSIONED WALLS WITH ENERGY DISSIPATING ELEMENTS
著者 (4件):
資料名:
巻: 83  号: 754  ページ: 1855-1865(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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最近の構造設計では,神戸,東北,熊本地震から得た教訓に基づいて,良好な業務継続計画を達成するために損傷制御性能が重要な課題になっている。社会は建物における良好な地震損傷低減能力を追求し,それは基礎免震建物において見出すことができる。鉄筋コンクリート建物のための損傷低減能力を実現するための別の構造システムは,アンボンドポストテンショニングのプレキャストコンクリートシステム(以後,ロッキングシステム)である。ロッキングシステムは,高い地震損傷低減能力を有するが,しかし,不十分なエネルギー散逸能力のため,地震応答層間変位がより大きい傾向がある。本論文では,実験からのエネルギー散逸要素を有するロッキング壁の構造性能,曲げ最大耐力を計算するための「性能評価概念に基づくプレストレスコンクリート建物の構造設計と施工(以後,2015AIJドラフト指針)」の解析手順の精度,および水平荷重-層間変位関係のエンベロープ曲線と履歴曲線を得るためのマルチばねモデルの精度を明らかにした。第一に,エネルギー散逸要素を有する4つのロッキング壁の地震損傷低減能力について,その性能を鉄筋コンクリート壁およびエネルギー散逸要素が無いロッキング壁のものと比べることによって調査した。2016年に東京工業大学で試験された4つのロッキング壁は,200x450mmの断面を有する高さ1800mmであった。試験パラメータは,エネルギー散逸要素の断面寸法と鋼繊維の存在であった。試験は軸方向荷重が一定の繰返し静的水平載荷で実施した。エネルギー散逸要素を有する4つのロッキング壁は,小さい残留変形と大きいエネルギー散逸を有するフラッグ型の履歴曲線を示した。エネルギー散逸要素を持たないロッキング壁に対して,壁の端部に損傷が集中した。残留の層間変形角は0.25%未満であり,それは,2015AIJドラフト指針における修復限界状態1の層間変形角2.0%以下であった。等価減衰比は,層間変形角の2.0%までほぼ一定の10%であった。第二に,曲げ最大耐力は,エネルギー散逸能力の効果を考慮した2015 AIJドラフト指針に基づく方程式によって良くシミュレートできた。また,マルチばねモデルは,バックボーン曲線と残留変形に関して,曲げ最大耐力と履歴曲線を高精度でシミュレートした。実験および数値結果は,エネルギー散逸要素を有するロッキング壁の優れた地震損傷低減能力を示した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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特殊コンクリート構造 
引用文献 (18件):
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